自分の心と身体は自分のもの。意志で自由にできる。そんなふうに考えていた時期が私にもありました。
しかし、人間とて動物と大差なし。その瞬間の刺激に快や不快を感じ、反応しているだけ。
このリンク先、私の好きな作家の橘玲さんの記事。
テクノロジーの最先端であるシリコンバレーでマインドフルネス(仏教)やストア哲学、ミニマリズム(デジタル・ミニマリズム)が流行しているのは、「自分の脳が日常的にハックされている」という現実を身をもって知っている(あるいは自ら開発している)からでしょう。
Googleが社員の能力開発にマインドフルネス瞑想を取り入れてるよ、みたいな記事はずいぶん昔になにかで読んだことがあったけど、こんな背景もあったのかとおどろいた。商売を突きつめて、その手法が洗練されるほど、消費者の脳をハックすることになる。ハックに成功すれば、消費者はカネと時間をどんどん使ってくれるんだから。GAFAなんかはその最先端で、エンジニアたちはそれを痛いほど知ってるから、自分はハックされないために仏教を実践する、というわけですね。
ところで。私はハックされるようなマヌケじゃないぜ、と思ってたけど、この1年でAppleに払った金額をかえりみれば、十分にハックされていますねこれは。Macは仕事道具だから度々買い替えるのは仕方ないにしても、iPhoneとかiPadなんて必要か? とは思う。特にiPhoneなんかは「ハックされるための道具」みたいなもの。でも今さら捨てることなんてできない。