沼津港深海水族館を訪れた。前から行きたかったのよね……!
グロテスクな深海魚や、虫の写真が出てくるので、そういうの苦手な人は見ないほうがいいかも。
日本一深い駿河湾から採取した深海生物を展示
沼津港を抱える駿河湾は、日本一深い湾。水深は2500メートル。二番目に深い相模湾が1500メートルなので、ぶっちぎりの深さ。
シーラカンスなど、世界各地から集められた深海生物。そして、駿河湾をベースに採取した深海生物も、豊富に展示されている。
深海生物は、けっこう地味だ。
動きが少なく、底でじっとしている。
しかし。深くなるにつれ、水圧は上がり、光はなくなり、温度は下がり、餌は少なくなる。環境は過酷となる。生物はそこに適応し、我々の目から見ると不思議な形態に進化していく。
美醜に関係なく必死に生きる深海生物に生きる勇気が湧く
例えばタカアシガニ。調理されたカニを見ても「美味そうだな」としか思わない。
しかし水族館で生きている彼らを見ると、不思議だ。海底でじっとしているだけなのだが、地球外の生物のような禍々しさがある。いっぽうで、神々しさも感じる。
なぜ、こんなかたちになり、そこで生きているのか。
さらに進化を極めたやつらもいる。なんなんだこれ。
頭を抱える。「生物」という概念が崩壊する。
美しい、醜い、という評価は人間が作ったもの。深海で生きる彼らはそんなことまったく気にせず、ただ生きている。
だから、深海生物を見ているとなんだか生きる力が湧いてくる。いんだよ、細けぇ事は!
グソクムシ氏。一匹だけならまだ可愛いが、水槽内でけっこうな数が群れてるので、虫が苦手な私はめまいがした。
シーラカンス ダイオウグソクムシ ミツクリザメ 深海の神秘に心がときめく
シーラカンス。冷凍保管は世界でここだけ。ライブ感がある。
ダイオウグソクムシ。これだけでかいと「虫感」がない。
モビルスーツ的カッコよささえある。
2014年、鳥羽水族館で飼育され、5年以上も絶食して死んだダイオウグソクムシは大きな話題となった。5年も食べずに生きる? また「生物」の概念が崩れていく。
ミツクリザメ剥製。これも相当に不思議な造形。
▲生きているミツクリザメが捕獲されたこともあった。神々しい。一晩で死んでしまったらしい。
ヨメ。
現実世界に帰ってきた。
今回はメンダコがいなかった。展示されているタイミングで、また来たい。
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