能登に出張。180年前の屋敷がそのまま残っているという、上時国家を訪れました。
平家の子孫のお宅を見てみよう
輪島市の沿岸を車で走り、ちょっと道を外れると。
上時国家があります。
800年前。平清盛の義弟、平時忠が能登に配流されました。その子孫のお宅。
坂の上の板塀の向こうに、異様に大きな家屋が見えます。
時忠の子、「時国」を初代とし、時国家21代当主が江戸後期に建設しました。
現存する最大級の近世木造民家
屋根の高さは18メートル。圧倒される大きさです。
時国家は江戸初期から庄屋を務めました。江戸の豪農の屋敷とはこれほどの規模だったんですね。
現存する近世木造民家では最大級だそう。
玄関は総欅の唐破風造り。
神社仏閣なら古いものは日本のあちこちにありますが、民家は珍しいんじゃないでしょうか。
建てられたのは180年前。完成まで28年かかりました。
この屋敷、中を見学できます。入ってみましょう。
えっ! コロナで早仕舞い? 入れないの? 残念……
180年間変わらぬ風景を眺める
この風景、180年前から変わってないんだよな……時空の概念が崩壊しそう。
日本家屋とはこれほど美しく、カッコよかったのか。
180年といえばはるかかなた。
しかし、私の年齢がだいたい50歳で、それを3.6回分だからひと昔前ぐらいなのかも。
苔だって、どれほどの時間を経てこうまでなったのか。
では帰りましょう。
次はぜひ中に入りたい。簡単に来れるところではないけどまた来たい。