「ブレードランナー2049はつまらなかった」と彼女はつぶやいた。
半年前に観た映画。すぐには内容を思い出せなかった。
「長すぎるのよ。例えば主人公が馬のおもちゃを見つけるシークエンス。丁寧な描写? 編集を怠ってるのかも。作品づくりって難しいわ」
主人公がかわいそうだったことは思い出した。ガールフレンドはきれいだけどバーチャルだ。第一作も難解だったけど、鑑賞はそんなに苦痛でなかったような気がする。40年前の作品だ。
「僕はパシフィック・リム2がつまらなかった」と言った。
パシフィック・リムは最高だ。重たくガシャーンガシャーンと歩く巨大ロボットで悪い怪獣をぶん殴る。文章にするだけで頭が悪くなりそう。起動してなぜか包拳礼をキメるジプシーデンジャー。その衝撃で全身が揺れる。体温が3度上がった。ロケットパンチで涙が出た。なにこの映画。
そんなパシリムの第2弾、アップライジングは駄作だった。こういうのじゃなくって。そういうのはトランスフォーマーでいいんだよ。Amazonのレビューでもみんな同じこと言っているぞ。
アップライジングはなかったことにして、改めて第2弾を作ってくださいギレルモ監督。
アイキャッチは、散歩中に見つけたすてきな日本家屋。家主は玄関前にいる猫チャン。α7IVとAPO-LANTHAR 50mm F2 で。