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日記

富士サファリパークへ行ってきた 霧の中に沈む神秘の野生の王国

富士山を望みつつ、トラやライオンを車中から眺めよう、ということで富士サファリパークへ行ってきた。前日から小雨がぱらつく天気で、富士山どころか霧がかかって数十メートル先もよく見えない視界不良に。

しかしこれが案外よく、幻想的な動物たちの風景を楽しむことができた。

富士山の裾野に位置する雄大なサファリ

▲富士サファリパーク公式

富士サファリパークは、静岡県裾野市にある。トラやライオンなどの動物たちが放し飼いされた敷地に、自家用車で入ることができる。

入園料は高校生以上の大人は2,700円。上記の公式サイトで割引情報が載っていることがある(「埼玉県民1人まで無料」など謎の割引システムだ)ので、事前にチェックしておきたい。

霧で視界不良のデンジャーゾーンへ

というわけで富士サファリパークに到着したのだが、もう昼というのに霧で視界不良。富士山周辺ではよくこんな天候に出くわすが。

しかし大丈夫なのか。

こんな日にサファリパークとは、何かのフラグが立ったようではないか。

帰ったほうがいい気がしてきた。

しかし後ろで門が閉まったから進むしかない。

ライオンが トラがすぐそこに 滅びゆく美しい肉食獣たち

不安はすぐに吹き飛んだ。クルマの外は、霧の中に沈む神秘の野生の王国だった。

ライオンが現れた。

クルマのすぐそばにいる。

ドア開けて手を伸ばすと触れそうな距離。毛並みや息づかいまでわかる。

冷える日だったのでライオンたちも寒そう。

オスのライオンは迫力がちがう。

古くから、数多くの国で、ライオンは力の象徴として扱われてきた。

肉食獣はなぜこんなに美しいのか。

ネコのようでもある。ネコ科だから当然か。

ライオンは急速に数が減っている。アフリカではこの20年間に3〜5割に減ったという。

四肢のバルクがすごい。やはりネコではない。

アムールトラ。美しい。ライオンとはまたちがうオーラを放っている。

トラの数も急速に減っている。ライオンより深刻だ。アムールトラは個体数が500頭程度にまで落ち込んでいると推測され、絶滅の危機にある。

ゾウ サイ シマウマ シカ ここはアフリカのサバンナか

像が立ちつくす。

霧が深くなってきた。

ここはもうアフリカのサバンナなのではないか。

シマウマが草を食む。

霧の中に突然姿を現した巨大なシカも草を食む。草食動物はしょっちゅう草を食んでいるので、なかなかシャッターチャンスが訪れないという経験を積んだ。

シカは肉食獣とは違った美しさがある。神々しくもある。「神の使い」的なポジションにあるのもうなずける。

近年、牧場や水族館やサファリパークなどを好むようになり、チャンスがあれば足を運んでいる。以前はモーターサイクルなど、人が作った機械が好きだったのだが。

歳をとったからだろうか。生き物は、人が作った機械とは、くらべものにならないほど美しいと感じるのだ。