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日記

本土寺で紫陽花を見てきた

千葉県松戸市に、紫陽花が名物の本土寺がある。

▲本土寺公式

そろそろ紫陽花が見ごろだというので行ってみた。

本土寺への道のり

本土寺への地図

JR常磐線の北小金駅で下車

北に10分も歩けば本土寺だ。

日本史が好きで、古いものを訪ねて歩くのが趣味なのだが、寺や神社といった名所に向かうところから、観察が始まっているのだな、と思う。

北小金駅の北側は民家や小さなスーパーで入り組んでおり、古い屋敷もあったりして興味深い。本土寺へ向かえば道の両側は大木が連なり、良い雰囲気なんだけど、歩道をはばんで歩きにくい。地下で根が張ったせいか、レンガが隆起してたり。

大木が無造作に伐採されている。切り株はまだ新しい。斜めに生えているので、危険だったのかな。

1269年、日蓮に帰依した蔭山土佐守がこの地に法華堂を建てたのが本土寺の始まり。

750年前ですよ。そういった古いものの周辺には、古いものが残っていることが多いから、ぼーっとしてられない。

本土寺仁王門

着いた。

雨のあとの紫陽花が美しい

雨が降ったあとが、紫陽花が元気になって見ごたえあるんじゃないか。

そんなわけで、雨が降った翌日に本土寺を訪れた。予測どおり、紫陽花やしょうぶが水を得て咲き乱れていた。

陽射しが強い。土が吸った水が水蒸気となって立ちのぼる。汗が噴き出す。

これは、ひょっとして夏……!

蜘蛛も本気を出してきた。

もう6月なんだよそういえば。外出自粛で季節感消えてたけど。

土壌が酸性なら青 アルカリ性なら赤

紫陽花の原産地は日本。さっきウィキペディアで知った。だから公園とかその辺の空き地にもよく咲いているのか。雨が多く、一年の3分の1ぐらいは水蒸気でじめっとしているこの国らしい花だ。

花の色は色素のアントシアニンのせい。土壌が酸性なら青、アルカリ性なら赤になる。酸性だと土壌のアルミニウムがイオンとなって溶けて、紫陽花が根から吸収しやすくなり、それが花を青くする。

じゃ、白はどういう仕組み?

田舎住まいなら雨もまたいい

都会に住んでたころは、雨がうっとおしかった。水蒸気が皮膚を湿らせ、ひたすら不快だ。雨の日に地下鉄に乗るなんて、憂鬱で仕方ない。

でも郊外に引っ越してみると、雨もまたいい。たぶん、他者との距離が程遠いから。地下鉄なんて存在しない。

本土寺の山門もいい

ところで、ここは本土寺なのだった。

紫陽花だけでなく、古い建物も見てみよう。

本土寺には、重要文化財の梵鐘(1278年の鋳造?)とか、県指定有形文化財の過去帳などがある。

あまりに暑くて、それらが収められた宝物殿にたどり着けなかったけど。

古い建築はいい。

しかし暑くてそろそろ限界かな。

帰りましょうか。

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