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日記

あの樹も桜だったのか

11時に、地銀の担当者がやってきた。融資の話だ。コロナ禍でいい条件でおかねを借りられる。借りたおかねは口座に寝かせて、そのまま返せばいい。

担当者は保険営業の担当者を伴って来た。事前に聞いていた。銀行は融資先に保険を売ることはできない。今日は融資の話はできないんです。そう言い残して、融資担当者はすぐに帰っていった。

今日は融資のために時間を空け、必要な文書を用意していた。保険担当者は口を開いた。やりづらそうだ。生命保険をどうお考えで。日本人の死因の原因である主な疾病に私の年齢でかかる確率と生命保険のコストを比較すると割に合わない商品だと考えます。いやそうですよねおっしゃる通りです。

まだ4分しかたっていない。ここで口を閉ざしてこの営業を断ち切ろうか。保険担当者のトークは悪い感じではなかった。営業の勉強のためもう少し話してみよう。40分たった。担当者は帰った。

昼食をとった。妻が所用のため外出するのについて出た。桜が咲いていた。咲いてはじめて、この樹も桜だったのか、と気づく。毎年それを繰り返す。妻が所用を終えた。ドラッグストアで食品用ラップと炭酸水とビールを買った。桜が咲いている公園を目指した。

歩いていると、暑くなった。桜が咲いているのを見渡せる階段に座った。ビールを開けた。妻は炭酸水を開けた。乾杯した。すぐにビールは無くなった。家に帰った。手を洗って鏡を見ると、顔が赤かった。