出張で能登半島へ。海沿いの道を車で走っていると、大きな鳥居が。
須須(すず)神社というそうです。能登半島の先っぽに近いところ。
古代から人の手が入っていない林を行く
では行ってみましょう。
ちょっとばかり登ります。
普通の雑木林とはちょっと違うような。
須須神社は崇神天皇のとき(紀元前97-29年)に創建。天平勝宝年間(749-756年)、つまり8世紀にこの地に移転しました。それ以来、この境内の林は神域として温存されてきたそうです。
つまり、古代から人の手が入っていない林、ということ!?
日本って、なんでもない道ばたにとんでもないものがありますね。この林は、丸ごと天然記念物となっています。
義経の笛と弁慶の刀は見れず
石段は両脇が崩壊しています。中央の新しい部分だけ後から作ったのでしょう。どれだけの時を経たのか。
無人であり、
龍が水を吐くばかり。
裏に回っても無人。こっちが本殿らしいです。
調べてみると、この神社の宝物殿には「源義経の笛」と「弁慶の刀」が納められているそう。
マジでそんなものが? RPGで伝説のアイテム見つけた気分。ぜひ見たい。しかし誰もいないな。
社務所に寄ってみたら「ちょっと出かけてきますね」という張り紙してあって、見れませんでした。残念。
奥能登絶景海道を走ればタイムスリップできる
須須神社に来るには、能登半島の海沿いの道「奥能登絶景海道」を車で走ることになるのですが、この道がとてもいいのです。
海岸線に沿って道は曲がりくねり、両側には民家が立ち並びます。
民家は黒い板壁に、黒光りする瓦で、箱のようなシンプルな形状です。他の地域ではあまり見ない形。奥能登ではこんな様式なのでしょう。
私は大阪の雑多な下町育ちで、漁村、あるいは農村は知りません。しかし、車をゆっくり走らせつつ、なぜかノスタルジーを感じていました。