桜を見たくて小湊鐵道に乗ったらいつのまにかハイキングしていた

また1つ千葉の魅力を発見したカズナリ(@kenkonkenn)です。

春。桜を見よう。前から乗りたかった小湊鐵道に乗って桜を見にいこう。しかし花見がいつの間にかハイキングになってしまい……!?

小湊鐵道に乗れば50年前にタイムスリップする

骨董品だが現役バリバリのキハ213

小湊鐵道はJR東日本と接続する五井駅から、いすみ鉄道に接続する上総中野駅までを走る鉄道。

小湊鐵道公式
小湊鐵道Wikipedia

のどかな里山が連なる房総半島の真ん中を南北に、1961〜1977年(昭和36〜52年)に生産されたキハ200形ディーゼル気動車がゴウゴウと走り抜ける。

先のリンクのWikipediaによれば、1925年(大正14年)に五井ー里見間が、1926年(大正15年)に里見ー月崎間が、1928年(昭和3年)に月崎ー上総中野間が開業。1962年(昭和37年)には現行のキハ200型の運用がスタートしている。

養老渓谷駅に停車するキハ200

つまり、50年ほど昔からこの景色はそんなに変わってないということか。

養老渓谷駅前は、あえて舗装路をはがして雑木林を再生する「逆開発」が行われている

花咲く春、ノスタルジーな景色とクラシカルなディーゼル気動車の組み合わせは絵になる。関西の工業地帯で生まれ育ったオジさんとしては車窓から景色を眺めているだけで飽きない。SNSでよく見かけるあの風景はここで撮っているのかー、という場所もいつくかあり楽しめた。

今年は菜の花の状態があまりよろしくないらしい

実は、小湊鐵道沿線に特に有名な桜の名所がある、というわけではない。

駅を出るといきなりこんな風景

今回訪れた養老渓谷も、桜ではなく紅葉の名所だ。しかし、花見しようぜ的な軽いノリでここまで来てしまった我々(私とヨメ)は、里山を歩けば桜も咲いてんだろと、ブラーッと歩き始めた。

養老渓谷駅から10分も歩けば人里離れて山の中

アップダウンの激しい狭隘な地形。

人の営みが垣間見えるが、

少し進めばその気配も薄れていく。

こんなところに道路が通っているのが不思議なぐらい。

たまに桜も咲いている。

いよいよあやしくなってきた。我々はどこに行くのか。

出世観音立國寺に登る

しばらく行くと場違いに派手な色彩が現れた。スマホでググると観音橋というらしい。

「あれを渡りたい」というヨメ。

キミ、あの橋がどこに続くか知っているのかい? 出世観音立國寺への道のようだが、あきらかにヤバいよ。帰ってこれないよ。

それでも行くというヨメ。ならばしかたない。

橋を超えると階段が。寺へ続くはずだが、斜面に作られた階段を登り続ける。ちょくちょく出てくる説教をかみしめる。

切り立った岩肌を露が濡らす。心拍数が上がり続ける。すでに花見ではなくハイキングだ。

洞窟を抜ける。えーっと、寺に来てるんですよねボクたち?

あーよかった無事に寺に着いた。

桜も咲いててよかった。

小湊鐵道という千葉の異空間に遊ぶ

帰ろう。来た道を戻るのも芸が無い。このまま山を突っ切って駅に戻ろう。ちょっとした登山みたい。

人里へ。ここもずいぶん山深いが、ていねいに手入れされた庭と家屋がきちんと並び、心地よい空間となっている。

水が流れているととりあえず興味を示すヨメ。

養老渓谷駅まで戻ってきた。

五井駅にて、JR東日本から小湊鐵道に連絡すればそこはもう異次元だった。ディーゼルエンジンのうなりに身をまかせ、窓の外を流れる古式日本家屋や桜や菜の花を眺めれば時間の概念が狂い出す。今何年だっけ?

駅を降り、里山を歩けばさらにその思いが強くなる。帰路、五井駅でJR東日本の改札に入れば、意識は強引に現代に引き戻される。さきほどの小さな旅が急速に遠のいていく。あれは幻だったのではないか。

あの幻影を確かめに、また小湊鐵道に乗らざるを得ない。次は上総中野駅からいすみ鉄道に乗りかえ、房総半島を横断してみるのも楽しそうだ。

この記事を書いた人

カズナリ

カズナリ

雑記ブログ「カズログ」の中の人。1971年生まれ。180cm80kg。ブロガー/ひとり社長。ツイッターで捕まえた年が半分の嫁が自慢。好きなことは家族/会社経営/作文/筋トレ/写真/ノート術。