頭脳にひらめく、思考の火花をとらえて、形にしたい。それは、ブログのネタになったり、商売のアイデアになったりするから。
火花は瞬時に消える。それが発生したとこさえ忘れてしまう。だから、丹念にすくい取り、テキスト化して残す。見返して、整理して、育てる。そうまでして、やっと成果物としてアウトプットできる。
思考を、もっとアウトプットしたい。そのために、メタノートを作ることにした。
3回書いて整理する 「思考の整理学」から
まずはなんでも手帖に書く
外山滋比古が「思考の整理学」で、メタノートについて述べている。
次のようなものだ。
まず、手帖になんでも書く。具体的、即物的な思考。見聞きしたこと。
それらを後で見返す。死んでいるのもは捨て、脈があるものはノートへ書き写す。
生きたアイデアをノートに書き移す
ノートに書くのは、
- タイトル
- 手帖に書いたことを箇条書きに
- ノートに写した日付
- 手帖のときの番号
だ。このノートは原稿や講演のネタとなる。
さらにメタノートに書き移す
ノートのうち、おもしろくなってくるものは、メタノートへ書き写す。
メタノートには、
- タイトル
- ノートのときの番号
- メタノートに移してから気づいたこと
- メタノートに移した日
を書く。
▼「思考の整理学」より

メタノートに書いたことは、重要で、長期的に自分が興味を持つことであるはず。
私のメタノート
B5キャンパスになんでも書く
思考を書きとめて整理する。これを全部システム手帳でやろうとしてきたが、ちょっとムリがある。
実際には、B5ノート使ったり、部分的にiPhoneでメモしたり、Macでアウトライナーつかったり。
これを「思考の整理学」にならい、次のように体系化してみることにした。
第一次的なメモはB5ノートと、iPhoneで。
思いついたらB5のキャンパスノートに書いている。iPhoneにもメモするが、B5に書くほうが思考が広がり、メモが増える。
生きたアイデアはworkflowyへ
B5はたまに見返し、これいいじゃない?というのはアウトライナーのworkflowyへ書き移す。思考の整理学でいう「ノート」に相当する。
workflowyでは、かなり編集できてしまう。これがいいのか悪いのか。
「思考の整理学」では、具体的、即物的な思考から、同種を集め、整理し、関連づけ、さらに同種のものの間で昇華させる。抽象化していく。これが思考の整理だ、と述べている。
また、情報をメタ化、さらにメタ・メタ化させる、とも。
そういう意味では、デジタルのアウトライナーをはさむのもいいんじゃないか。
システム手帳でメタ化する
workflowyはたまに見返し、編集する。ブログのネタになったり、商売のアイデアになったりする。それでおわってもいい。十分だ。
しかし、さらにまだ何かになりそうな項目が出てくる。
そういったものはシステム手帳のリフィルに書き移す。これがメタノートだ。
デジタルの情報にしたものを、また紙に書く意味があるのか。システム手帳が好きだから趣味でやってる、というところもあるんだけど。
このメタノートは、B5ノートに書きとめた、思考の瞬間の火花のうち、消えずに燃えはじめたものを、アウトライナーに集めてこねくり回しているうちに、形がかたまってきたものだ。
相当な覚悟を持って、紙に書き移している。実はまだ、数が少なくて、その効果はわからない。適当に「これはいい」とは言えない。
「思考の整理学」には、メタノートはいつも見返すものじゃないよ、忘れてしまっていいんだよ、と書いている。どんな効果があるのかは、これから書き溜めて実感できることだろう。