男の手帳の作り方 浮気や寄り道せずにひたすら1冊をつかいこめ

「死物を生物に変えることにふけってきた」と、開高健が著書「生物としての静物」で述べている。

使用者の表情がうかがえる、つかいこまれた道具を見るのは楽しい。ウェブでも雑誌でも、そういった記事を食い入るように読んでしまう。道具は、つかいこめば、開高がいう「生物」となって、なにかを語りかけてくる。

しかしながら、私自身が「生物」といえるまでつかいこんだ自分の道具はほとんどない。一生乗ろうと決意して買ったハーレーは、あつかいきれずに売却した。オークションで探して入手したビンテージのファイロファックスも手放してしまった。

飽きっぽく、なにやっても長続きしない性格ゆえに、この年齢になっても身の回りに使いこんだ道具が少ない。

せめて、システム手帳ぐらいは、これから使い込んで「生物」に育ててみたい。

老ファイロファックスユーザーがクールでカッコいい

ビンテージのファイロファックスの情報を検索してて、フリッカーのグループ、Filofax – The Official Flickr Groupというのを見つけたのだが、そこに写真を投稿しているGeorge Redgrave氏のファイロファックスのつかいっぷりがカッコよすぎて、coolだ。

▲カッコいい! 使いこんだ道具の持つ迫力。美しさ。これぞ男の手帳だ。

スクリーンショットの右上の写真は、Redgrave氏が手帳の最初のページにはさんでいるもので、13年前に亡くなった奥さんだそうな。それにしても、お年を召して視力も落ちているはずだが、極小の字を丹念に書き込んでいる。

つかいたおしたウィンチェスターはカッコいい

▲使いこんだ道具の特集としては、Free & Easyの2012年6月号がいい。

表紙からド肝を抜かれる。ウィンチェスターかな。

▲目次にもウィンチェスターが。

▲「男の人生をサポートする静物(モノ)たち」。カッコいいコピー。

▲30年使いこんだサザビーのバインダー。崩壊しそうというか、崩壊がはじまっててサイコーにカッコいい。

▲目次のウィンチェスターかな。ヤレたバインダーと、シンプルなボールペンと、すり切れて汚れたリフィルの組み合わせがいい。

▲表紙のウィンチェスターか。

見開きでぶち抜くならもうちょっと中身とか見せてほしかった。

しかし、どのユーザーも、一度選んだ道具は徹底的に使いたおしており、そこに一本の筋が通っていて、カッコいい。

私も心を入れかえて、せめてシステム手帳ぐらいは

「オレの人生をサポートする静物(モノ)なんです」(キリッ)

と言えるぐらいつかいこんでみたい。

この記事を書いた人

カズナリ

カズナリ

雑記ブログ「カズログ」の中の人。1971年生まれ。180cm80kg。ブロガー/ひとり社長。ツイッターで捕まえた年が半分の嫁が自慢。好きなことは家族/会社経営/作文/筋トレ/写真/ノート術。