システム手帳おすすめバインダーまとめ 薄く軽く ポケットなし 180度オープンが2020年のトレンドだ

システム手帳のおすすめブランドと、バインダーのまとめ。

異なるメーカーのバインダーやリフィルを混在して使えるのがシステム手帳のメリットだ。

しかし、あんまりあちこちのブランドを混在させてしまうと、統一感が失われる。美しくない。できる限り、バインダー、リフィル、アクセサリはブランドを統一したい。そのためにはそれらのアイテムをすべてラインナップしている老舗のシステム手帳メーカーを選びたい

ここでは、1980年代のブームから、一貫して総合的にシステム手帳を提案してきたアシュフォードとノックスから、オススメのバインダーを紹介する。

両ブランドとも様々なバインダーを手がけているが、ここでは最近流行りの、ポケットやベルトがなく、180度開きやすい、手帳としての機能に特化したバインダーを選んだ。

アシュフォード(ASHFORD)

▲アシュフォード公式

アシュフォードは1986年に日本でシステム手帳を発売した、国内最古のブランドのひとつ。文具店や書店のシステム手帳コーナーでも、最も見かけるので、営業には力を入れているのだろう。

あらゆるものが薄く軽くなるなか、リング径が20mm以上の厚いバインダーも愚直に作り続けている。いっぽうで、ベルトが無くて、ポケットもほぼ無い、ノートタイプのバインダーの開発にも意欲的だ。

アシュフォードからオススメのバインダーとしては、

  • ルガード スクエアバック
  • レクタングル
  • プレスコット トラベルマン

を上げてみよう。

ルガード スクエアバック 宝石のように美しいレザーを楽しむ

▲アシュフォード公式から引用。ルガード スクエアバック

宝石のように美しいバインダー(アシュフォードはバインダーのことを「ジャケット」と呼ぶんだけども)、ルガード。アシュフォードの代表作ともいえる。

これまではベルトやポケットを備え、リング径25ミリのクラシカルでヘビーなタイプと、ベルトが無くリング径15ミリだがペンホルダーやポケットを備えたタイプがあった。

そしていよいよ、アシュフォード得意のスクエアバックで開きをよくし、ポケットが(ほぼ)ないノートタイプのルガードが登場した。

ベルギーでタンニン鞣しを施した革。製作に要する時間は6ヶ月以上。日本の熟練の職人がじっくりと作り上げる。

これまでのルガードシリーズはコバ磨きだったが、スクエアバックはヘリ返し仕上げとなった。店頭サンプルを見るかぎり、コバ磨きの塗料は劣化して割れるので、ヘリ返しのほうがいいだろう。

それにしてもパタッと180度開くスクエアバックはとてもいい。開いて机の上に置いておけるし、端正で美しい。

複雑な収納がなく、シンプルな構造なのでルガードの美しい革を最も楽しむことができるバインダーではないだろうか。

レクタングル フォーマルで上品な佇まい

▲アシュフォード公式から引用。端正なレクタングル
  • スクエアバック
  • ベルト無し
  • ポケット(ほぼ)無し
  • リング径15ミリ

と「ルガード スクエアバック」と同じ特徴を持つバインダー、レクタングル。

レクタングルの特徴は、コーナーの保護金具だ。クラシカルで、美しい。

革は、牛革(キップ)をイタリアタンナーで鞣しあげた逸品。一見コードバンのようだが、表面に粘りがあり、傷や水にも強く、耐久性が高い。

新品の時点では皮革表面をうっすらと白くワックスパラフィンが覆う。使ううちにワックスが内部に浸透し、透明感のある艶になっていく。

ヌメ革や、あるいはトラベラーズノートのような、わかりやすいエイジングはしない。ルガードのような派手さもない。一見、事務用品のような地味な雰囲気だ。しかしそのフォーマルで上品な雰囲気は、大人のビジネスの場に最適ではないか。

黒と銀がフォーマルでカタすぎるなら(個人的には最高にカッコいいと思うけど)、少し色気のある「レクタングル オルター」もラインナップされている。

レザーのワインと、金具のローズゴールドの組み合わせがかすかに色っぽい。

プレスコット トラベルマン 30年前の製法が蘇った

▲アシュフォード公式から引用。プレスコット トラベルマン

1980年代の製品を復刻したという「プレスコット」。革のなめしや着色、コバの処理も当時のものをできる限り復刻したというこだわりよう。

  • スクエアバック
  • ベルト無し
  • リング径15ミリ

となっている。ポケットは付いているが、このポケットなら使いやすく、手帳としての機能を損なわず、活用できるのではないか。

革はフルタンニンレザーで、経年変化がはやい。一見、わざとらしい発色だが、30年前の手法で作っているから。染色が、通常のドラム染色ではなく岡染め方式なので、表面にしか色が付かず、使いこめば色落ちしていい味わいとなる。

店頭サンプルでもいい感じに色落ちしており、味わい深く、これは自分の手元に置いて革を育てたいな、と思ってしまう。

コバ処理も凝っている。粘度の低いコバ液を浸透させ、繰り返し磨いて仕上げている。手にしてみるとわかるが、これは割れたりはがれたりはしないだろう。

ノックス(KNOX)

▲ノックス公式

ノックスは、1985年にシステム手帳を発売した、老舗のメーカーのひとつ。

リフィルやアクセサリーも含め、総合的なシステム手帳の世界を提案し、国内の市場を支えてきたブランドのひとつ。

同社は近年、スマホ普及を背景に、薄くて軽いバインダーの開発に舵を切っているようだ。アグレッシブで前衛的な製品も多い。だからこそルフトのような野心作も生まれるのだろう。

ノックスからは、以下のバインダーを紹介したい。

  • イルブッテーロ
  • プロッター

プロッターはノックスではなく、同じ経営元であるデザインフィルが展開する別ブランドなのだが、もともとはノックスの「ルフト」が発展したものなので、ここでは便宜上、ノックスに分類する。

▲プロッター公式

イルブッテーロ 高品質なイタリアンレザーとアイデア設計が融合

ノックスは以前、ルッソというバインダーを作っていた。品質の良い一枚革に、金具だけ取り付けたようなシンプルさ。気に入って入手しようとしたらすでに絶版で、探し回ってやっと一冊確保したものを、現在も使っている。

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ルッソは、ポケットもペンホルダーも無い。その思い切った仕様が市場に受けず、短命に終わったのだろうか。

▲ノックス公式から引用

イルブッテーロは、ルッソの路線を受け継いだような、シンプルなバインダー。2枚の革をうまく組み合わせることで、開きを良くし、金具周辺もうまく処理している。

▲ノックス公式から引用

実物を手に取ってみると、なるほどな、という構造だ。

イタリア・トスカーナ地方の老舗タンナーが誇るタンニン鞣しの高級ヌメ革「ブッテーロ」を贅沢に1枚革で使っている。店頭サンプルを手に取ってみると、確かにうっとりするような手触りだ。

質実剛健なルッソと違い、イルブッテーロは少しカジュアルな雰囲気なのもおもしろい。

リング径は16ミリと適度な薄さ。品質の良い革。シンプルな構造ゆえ耐久性が高く、長い間、活躍してくれるだろう。

プロッター 究極の薄さでシステム手帳入門に

▲プロッター公式から引用

一枚革に金具を止めただけのシンプル構造。11ミリという薄いリング径。ポケットもベルトもないので、システム手帳としては究極の薄さと軽さを実現したノックスのルフトは、大ヒットした。

▲プロッターの前身、ルフト

システム手帳は、ユーザーがリフィルを書いて育てていくもの。書いて書いて、有用なリフィルがたまるにつれて便利で手放せないものになっていく。

それだけに、最初はつらい。分厚いシステム手帳を買って、意気込んであれこれとリフィルを選んでセットしても、実はなんの役にもたたない。全部白紙だから。

でかくて重くて、白紙のたばであるシステム手帳。役に立たないので持ち歩かない。

持ち歩かないから書く機会もない。

そのうちあきてやめてしまう。……という人を何人も見てきた。もったいない!

プロッターは、手帳をつかう上で最も重要な、「持ち歩く」ことが簡単だ。レフト式のウィークリーと、方眼メモあたりを適当にセットして、綴じ手帳の気分でつかえばいい。

▲30ミリリング(右)と11ミリリングのルフト(左)の比較

とにかく持ち歩いて、書いて、見返す。これを習慣にすることで、自己管理能力がアップし、過去の自分の思考から気づきを得る、ということが増えくる。

そこまでいけば、手帳は相棒だ。半年もたったらリフィルがあふれてくるから、数百円の保管用バインダーを買って、過去のリフィルを整理しよう。持ち歩きたいリフィルが増えて、プロッターでは対応できなくなったら、16-20mm クラスのちょっといいバインダーを買う、というのがオススメのシステム手帳入門コースだ。

プロッターはレザーのグレードやカラーが豊富で、選ぶときに迷うから困る。個人的には金具のゴールドとの組み合わせが最高にカッコいい、プエブロのブラックがおすすめだ。

オススメのシステム手帳バインダーの選定基準は?

ということで、オススメのシステム手帳ブランドとして、アシュフォードとノックスを紹介した。両社の製品から、最近のトレンドである「ポケットやベルトが(ほぼ)無く、180度開きやすい」という手帳本来の使いやすさを追求したバインダーをピックアップした。

システム手帳を作っているメーカーは他にも多数ある。ここでアシュフォードとノックスだけを取り上げたのは、

  1. 1980年代から一貫してシステム手帳を作り続けている老舗である
  2. リフィルやパーツも含めた製品展開をしている
  3. 文具店や書店で製品を手に取りやすい

の3つの基準から。

システム手帳の始祖であるファイロファックスや、老舗のバインデックスも紹介したかったが、残念ながら両ブランドとも、大人の男が嗜好品として身につける、こだわりのバインダーが無かった。悪しからず。

この記事を書いた人

カズナリ

カズナリ

雑記ブログ「カズログ」の中の人。1971年生まれ。180cm80kg。ブロガー/ひとり社長。ツイッターで捕まえた年が半分の嫁が自慢。好きなことは家族/会社経営/作文/筋トレ/写真/ノート術。