システム手帳ブランドとおすすめバインダーまとめ

システム手帳のブランドと、おすすめのバインダーをまとめておく。

並びはブランド名の五十音順。

アシュフォード ASHFORD

▲アシュフォード公式

アシュフォードは1986年に日本でシステム手帳を発売した、国内最古のブランドのひとつ。文具店や書店のシステム手帳コーナーでも、最も見かけるので、営業には力を入れているのだろう。

あらゆるものが薄く軽くなるなか、リング径が20mm以上の厚いバインダーも愚直に作り続けている。いっぽうで、ベルトが無くて、ポケットもほぼ無い、ノートタイプのバインダーの開発にも意欲的だ。

アシュフォードからオススメのバインダーとしては、

  • ルガード スクエアバック
  • レクタングル
  • プレスコット トラベルマン

を上げてみよう。

ルガード スクエアバック 宝石のように美しいレザーを楽しむ

▲アシュフォード公式から引用。ルガード スクエアバック

宝石のように美しいバインダー(アシュフォードはバインダーのことを「ジャケット」と呼ぶんだけどこの記事では「バインダー」で統一する)、ルガード。アシュフォードの代表作ともいえる。

これまではベルトやポケットを備え、リング径25ミリのクラシカルでヘビーなタイプと、ベルトが無くリング径15ミリだがペンホルダーやポケットを備えたタイプがあった。

そしていよいよ、アシュフォード得意のスクエアバックで開きをよくし、ポケットが(ほぼ)ないノートタイプのルガードが登場した。

これまでのルガードシリーズはコバ磨きだったが、スクエアバックはヘリ返し仕上げとなった。店頭サンプルを見るかぎり、コバ磨きの塗料は劣化して割れるので、ヘリ返しのほうがいいだろう。

180度開くスクエアバックはいい。開きがよく、端正で美しい。

複雑な収納がなく、シンプルな構造なのでルガードの美しい革を最も楽しむことができるバインダーではないだろうか。

レクタングル フォーマルで上品な佇まい

▲アシュフォード公式から引用。端正なレクタングル
  • スクエアバック
  • ベルト無し
  • ポケット(ほぼ)無し
  • リング径15ミリ

「ルガード スクエアバック」と同じ特徴を持つバインダー、レクタングル。

牛革(キップ)をイタリアタンナーで鞣しあげた革。一見コードバンのようだが、表面に粘りがあり、傷や水にも強く、耐久性が高い。

コーナーの保護金具がクラシカルな雰囲気を醸し出す。

ヌメ革や、あるいはトラベラーズノートのような、わかりやすいエイジングはしない。ルガードのような派手さもない。一見、事務用品のよう。しかしそのフォーマルで上品な雰囲気は、大人のビジネスの場に最適ではないか。

黒と銀がフォーマルでカタすぎるなら(個人的には最高にカッコいいと思うけど)、少し色気のある「レクタングル オルター」もラインナップされている。

レザーのワインと、金具のローズゴールドの組み合わせがかすかに色っぽい。

プレスコット トラベルマン 30年前の製法が蘇った

▲アシュフォード公式から引用。プレスコット トラベルマン

1980年代の製品を復刻したという「プレスコット」。革のなめしや着色、コバの処理も当時のものをできる限り復刻したというこだわりよう。

  • スクエアバック
  • ベルト無し
  • リング径15ミリ

となっている。

革はフルタンニンレザーで、経年変化がはやい。一見、わざとらしい発色だが、30年前の手法で作っているから。染色が、通常のドラム染色ではなく岡染め方式なので、表面にしか色が付かず、使いこめば色落ちしていい味わいとなる。

店頭サンプルでもいい感じに色落ちしており、味わい深く、これは自分の手元に置いて革を育てたいな、と思ってしまう。

コバ処理も凝っている。粘度の低いコバ液を浸透させ、繰り返し磨いて仕上げている。手にしてみるとわかるが、これは割れたりはがれたりはしないだろう。

ノックス KNOX

▲ノックス公式

ノックスは、1985年にシステム手帳を発売した、老舗のメーカーのひとつ。

リフィルやアクセサリーも含め、総合的なシステム手帳の世界を提案し、国内の市場を支えてきたブランドのひとつ。

同社は近年、スマホ普及を背景に、薄くて軽いバインダーの開発に舵を切っているようだ。アグレッシブで前衛的な製品も多い。だからこそルフトのような野心作も生まれるのだろう。

ノックスからは、以下のバインダーを紹介したい。

  • イルブッテーロ

イルブッテーロ 高品質なイタリアンレザーとアイデア設計が融合

ノックスは以前、ルッソというバインダーを作っていた。品質の良い一枚革に、金具だけ取り付けたようなシンプルさ。気に入って入手しようとしたらすでに絶版で、探し回ってやっと一冊確保したものを、現在も使っている。

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ルッソは、ポケットもペンホルダーも無い。その思い切った仕様が市場に受けず、短命に終わったのだろうか。

▲ノックス公式から引用

イルブッテーロは、ルッソの路線を受け継いだような、シンプルなバインダー。2枚の革をうまく組み合わせることで、開きを良くし、金具周辺もうまく処理している。

▲ノックス公式から引用

実物を手に取ってみると、なるほどな、という構造だ。

イタリア・トスカーナ地方の老舗タンナーが誇るタンニン鞣しの高級ヌメ革「ブッテーロ」を贅沢に1枚革で使っている。店頭サンプルを手に取ってみると、うっとりする手触り。

質実剛健なルッソと違い、イルブッテーロは少しカジュアルな雰囲気なのもおもしろい。

リング径は16ミリと適度な薄さ。品質の良い革。シンプルな構造ゆえ耐久性が高く、長い間、活躍してくれるだろう。

ファイロファックス fILOFAX

▲ファイロファックス公式

システム手帳の始祖、ファイロファックス。その前身のノーマン・アンド・ヒル社が、6穴バインダー式の手帳を発売したのは1921年のこと。約100年も前。その辺の詳しい歴史はこちらの記事に書いた。

バインダーだけでなく、リフィルやアクセサリーも作る総合的なブランド。リフィルのデザインはさすが英国。カッコいい。バインダーもリフィルもファイロファックスで統一すれば、いい雰囲気になる。

ファイロファックスといえば1980年代の名品、ウィンチェスターだ。メルカリで検索してみると10,000円台半ばから入手できるようで、いいのがあれば……

チェスター 名品ウィンチェスターを復刻

▼ウィンチェスターを復刻したというチェスターというバインダーがある。

▼スリムタイプもある。

カッコいいのだけど、ウィンチェスターとは別物かな。

ヘリテージ シンプル構造で開きがいい

▼ポケットもベルトもないシンプルな構造で、開きがいい、使いやすそうなバインダーとしてはヘリテージがある。

レザーは加工度が高く、エイジングが楽しめるような雰囲気ではないが、柔らかく、開きがいいので、実用性は高い。

ブレイリオ brelio

ブレイリオといえばコードバンだ。ひと昔前は、黒く輝くコードバンに、ベージュのヌメ革の内装のコントラストがカッコいい、ブレイリオのバインダーが文具店に並んでいたんだけど、最近は見かけない。

世界的にコードバン不足だというニュースを見たことがあるけど、関係してるのかな。

▼以前とはデザイン変わったけどコードバンは健在だった。

コードバンだけではない。

▼ブライドルレザーや、

▼ミネルバボックスも素晴らしい。

ブレイリオは、縫製の技術が高い印象がある。精緻で端正。そして、製品のクォリティに対して、値段が安い気がする。コードバンにせよ、ブライドルレザーにせよ、この価格で提供しているブランドは他にないんじゃないか。

プロッター PLOTTER

プロッターはノックスと同じ経営元であるデザインフィルが展開する別ブランド。

▲プロッター公式
▲プロッター公式から引用

一枚革に金具を止めただけのシンプル構造。11ミリという薄いリング径。ポケットもベルトもなく究極の薄さと軽さを実現したバインダー。

▲プロッターの前身、ルフト

手帳をつかう上で最も重要な、「持ち歩く」ことが簡単だ。

レザーのグレードやカラーが豊富で、選ぶときに迷う。

▼個人的には金具のゴールドとの組み合わせが最高にカッコいい、プエブロのブラックが欲しい。

▼リスシオのピンクゴールドと黒の組み合わせもカッコいい。

初出2017-6-6

この記事を書いた人

カズナリ

カズナリ

雑記ブログ「カズログ」の中の人。1971年生まれ。180cm80kg。ブロガー/ひとり社長。ツイッターで捕まえた年が半分の嫁が自慢。好きなことは家族/会社経営/作文/筋トレ/写真/ノート術。