銚子電鉄の小さな旅を終えた我々は、次の目的地である茨城県は大洗市へ向かった。
今宵の宿が近づく。途中、有名な「大洗磯前神社」(おおあらいいそさきじんじゃ)があるという。立ち寄ることにした。
巨大な鳥居をくぐり 静かな神域へ
大洗の海岸沿いを走るサンビーチ通りに車を走らせれば、巨大な鳥居が現れる。くぐる。そのまま坂道を上がれば、神社の駐車場だ。
海がすぐそこにあるはずだが、静かな山の中のような雰囲気だ。
大黒天って、もとはインドの神様だったっけ。神社っぽくないよな。神仏習合だからいいのか。
長い階段を降り 荒磯に立つ鳥居を見る
やっと海岸ぽくなってきた。
これは帰りがキツそう。
階段を降り、道路を渡り、
建物の間の路地を進めば、
絶景が。
斉衡3年(856年)、このへんに大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の2神が降り立ったという。
856年といえば平安か。
平安時代中期の「延喜式神名帳」には大洗礒前神社の名があるので、そのころにはもう神社があったのだろう。
時代が下り、戦国時代には荒廃した。近世に水戸藩2代藩主の徳川光圀と3代の綱條により、よみがえった。
さて帰るかな。これ登らないとな。
日が暮れる。
大洗名物、あんこう鍋を食したかったが、あれは冬の魚らしい。
大人しくホテルへ向かう。