新京成線および東葉高速線に北習志野という駅がある。東側に出て、ロータリーを左に回り、歩道橋を降り、あるいはくぐり、北に進む道をえびす通りという。
えびす通りに入り、牛角、銚子丸、丸源ラーメンをこえ、7分も歩くと。
ジョナサンの向かい側に「みよし野」という和菓子屋さんがある。
45年もやってるのか。たまにこの前を通るのだが、気になる店構えじゃないか。古びているが、ショーケースと店先は清潔だ。
ある日、午後遅めにちらりとのぞくと、ほとんど品切れ。そんなに美味いのか。
わずかに残っていたどら焼きと、栗どら焼きを買い求めた。
風情のある個包装の袋だったが、気が早って引き裂いてしまい、写真はない。
丸く、立体的だ。平べったいスーパーのどら焼きとは違う。
最近のコンビニスイーツのどら焼きにも、丸く盛り上がったものがあるが、あれはどら焼きというよりパンケーキに近い。
みよし野のどら焼きは、皮が柔らかくもしっとりで、確かに和菓子のそれだ。
あんは小豆の粒が立ち、豆の旨味と歯応えがいい。
そこに栗が加わる。皮とあんとの完璧なコンビネーションに、夢中であごを動かすことしかできない。
美味かった。ごちそうさまでした。