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日記

LUMIX S1 を半年使ったのでレビューする

パナソニックのフルサイズミラーレスカメラ、LUMIX S1を入手して半年使ったのでレビューを書いておく。

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美しいファインダーをのぞいていたい

ファインダーがいい。以前に使っていたα7RIIIもきれいなファインダーだったが、S1はさらにいい。デジタルくささが薄い。

たまに写真撮るぐらいの素人なのに高いカメラを買ってしまうのは、きれいなファインダーをのぞきたいからだ。

いいじゃないかそのぐらいのぜいたく。

ファインダーの美しさなら1眼レフだ。しかし瞳AFをはじめとするミラーレスの便利さからは離れがたい。マウントに縛られるようなレンズ資産もないし。

ミラーレスのファインダーは今後も進化し、衰えていく視力をサポートしてくれるようになるんじゃないか、という期待もある。

話がそれた。

握り疲れしないグリップがいい

グリップがいい。私は手がごついから、このぐらい大きいと握りやすい。

α7RIIIとSEL24105Gのほうが、LUMIX S1と24-70dgdnよりも軽い。しかし、しばらく撮影を続けると、α7RIIIのほうが手が疲れる。

手というか、指か。α7RIIIのグリップは、右手人差し指、中指、薬指の握るための筋肉が、つりそうになる。小指は余って握れない。合計の重量は軽いが、それを保持するグリップが小さいのだ。

LUMIX S1だと、そんなことはない。手のひら全体で握り込めるグリップで、重量を支えることができる。

スイッチとダイヤルがいい 金属の塊感がいい

操作性がいい。スイッチやホイールの位置と節度がいい。グリップを握って、右親指で操作しやすい。ついでに、メニューもいい。

剛性が高くて、金属の塊感があるのも、全体的な操作感のよさにつながっているのだろう。惜しみなく良い部材を使っているような気配がする。

瞳AFや人体認識がいい

オートフォーカス。散歩しながらぼちぼち撮るような使い方だと、不満はない。

人物を撮るときの瞳オートフォーカスがとても便利。ほぼ、外さない。α7RIIIと同等なんじゃないか。

LUMIX S1がαより優れているのが、人体認識をしていること。人が後ろを向いているときも、人体にフォーカスし続ける。こちらを向くと、瞬時に瞳にフォーカスする。

ネコの瞳にも高速でフォーカスする。ノラ猫撮りが好きだからうれしい。

ネコ以外に、どんな動物なら合うんだろう。動物園で試してみたい。

CFexpressは速くてタフだが高コスト

メモリーカードについて。

LUMIX S1はCFexpressとSDのダブルスロットだ。その使い心地は、別に記事を書いている。

高速で、堅牢で、SSDがそのまま小さくなった次世代のメモリーカードがCFexpressなわけだが、カードもリーダーも高いのがネックか。

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S1はα7RIIIより缶ビール1本分重い

ここからはLUMIX S1の弱点を。

グリップが握りやすくて、ボタン操作がしやすくて、大きくて剛性が高い。これはらすべて、弱点ともなる。

カメラ本体が大きく、重くなる。

LUMIX S1は1017グラム。α7RIIIは657グラム。その差360グラム。缶ビール1本分ぐらいの差がある。

持って撮影しているときはよくても、ストラップでぶら下げたり、カバンに放り込んで背負っているときは重くてしかたない。

バッテリーは弱いが設定でカバーできる

バッテリーの消費は速い。すぐになくなる。設定で、多少はカバーできる。

LUMIX S1のバッテリーについては、別に記事を書いた。互換バッテリーについても触れている。

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Lマウントのレンズが少ない

S1本体の話ではないが、レンズが少ないのが不安だ。パナソニックとシグマが、がんばるはずだけど。

パナソニックのレンズ、本気度が高くて魅力的だが、高価で手が出しづらい。ミラーレスのレンズはどこも価格が高くなってて、パナだけの話ではないけど。

だから、シグマがLマウントに参加してくれて、よかった。

本体と同時に、シグマのArt 24-70mm F2.8 DG DN を購入したんだけど、このレンズもとてもいい。

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シグマのLマウントカメラ、fpに込められた哲学に触れると、フルフレームのフォビオンが楽しみだ。

先ほど発表されたEOS R5/6も、間もなく発表されるα7SIIIも、かすむほどの威力が、あるはずだ。フルフレームフォビオンは2年ほど先になりそうだが、Lマウントレンズを買いそろえつつ、貯金する時間ができたわけだ。

脱線した。LUMIX S1のレビューを書いていたんだった。

LUMIX S1はいいカメラだし、シグマのレンズもいいし、これから登場するLマウントのフルフレームフォビオンも楽しみ。最近はEOSとαの話題ばかりだが、Lマウントの将来も明るいじゃないか、ということで。

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  • 2020-01-15初出
  • 2020-07-26レビューとして改訂