楽に生きるライフハックとしての仏教

日本に広まっている大乗仏教ではなく、オリジナルに近い「シャカの仏教」で、生きづらい世をハックしてちょっとラクに生きてみよう。

大乗仏教は仏教じゃないんだよという衝撃

現在日本で流布している仏教は、ほとんどが「大乗仏教」に分類される。法華経も念仏宗も般若心経も大乗仏教だ。

大乗仏教においてシャカは、死ぬ間際になって「今までの教えは全部ウソだった」と述べた。それいい加減すぎない? なぜそんな人の教えがこれほどひろまるの? シャカはつまり何が言いたいの? という疑問は当然湧く。

しかし仏教で食ってる人たちに質問しても、彼らのための説しか聞けない。自分で調べてみたら、大乗教はシャカ入滅から数百年後の創作で、シャカのオリジナルの仏教とは別もの。これを大乗非仏説という。

後から創作したからには、先の教えを貶めてこちらを持ち上げなければならないわけで、だからシャカに「全部ウソだよーん」とか言わせたり、オリジナルに近いほうの古い教えを、「大乗教」に対して「小乗教」と称したりする。「小乗教」とはあくまで大乗教側が勝手に作った蔑称で、現在では「上座部仏教」と呼称する。

大乗教が創作だというのは衝撃だったが、積年の疑問も解けた。

ウソつくんじゃねえ! ウソではない方便だ という欺瞞

いちばんはじめのオリジナルな仏教(以降「シャカの仏教」と呼ぶ)は、実践するにはハードルが高い。法華経はじめさまざまな大乗教は当初、その代替として、多くの人びとを救うために作られた。しかし先の話のように創作が過ぎる。私はだまされるのが嫌いだ。どいつもこいつもだまそうとしやがって!

「ウソも方便」というのは「法華経方便品」が由来なのだが、そのせいか大乗教信者には「自分が正しいと思うことを為すにはウソついてもOK」という人が多くて辟易する。そこまで法華経を広めたければ「法華経教」でも作って勝負すればいいのに、シャカに乗っかるんじゃない。

浅くてもいい 「シャカの仏教」でラクになりたい

どのような宗教も、たとえシャカやキリストといった天才的な教祖を持った宗教も、教団が組織化されればすぐに腐敗する。食う者と食われる者の格差を生む。宗教を用いると人を支配しやすい。

他者が食おうと食われようとすでに私は関心が薄い。勝手にやってればよろしい。しかし「シャカの仏教」はおもしろい教えで、宗教ではなく、生きるのを少しラクにする「ライフハック」としてなら使えるツールだ。

ライフハックとしてシャカの仏教、と言ってしまうと、それに命かけてるような修行者からすれば「浅い」と指摘されるのだろうが、浅くてけっこう。悟りを得たいとは思っていない。少しラクになりたいだけ。

仏教は厭世的だが仕事にも役立つ

シャカの仏教は、出家者に生産活動を禁じた。食べて行くには生産者から恵んでもらった。ならば生産者にはシャカの仏教は必要ないのかというとそんなことはない。

たとえば、シャカの仏教における「三毒」(怒り、欲望、無知という三つのマイナスエネルギー)を小さくすれば、ビジネスにも大いに役立つ。京セラ創業者の稲盛和夫氏の著書「生き方」を読めば、三毒の排除が成功につながったことがよくわかる。

「シャカの仏教」はともすれば厭世的にもなるのだが、うまく使えば大いに仕事に活かすこともできる好例だ。

「生きる苦悩」をサクッとハックしたい

シャカの仏教をライトに実践する方法としては「煩悩リセット稽古帖」がわかりやすい。

かるーく仏教してみるか、ぐらいのライトなスタンスでも読める本。古めなのでKindle版がないのが残念。著者の小池龍之介氏は、他にも「シャカの仏教」の本を多数書いており、生きる苦悩をサクッとハックできない? というときにおすすめだ。

オリジナルの仏典 スッタニパーダを読んでみよう

小池龍之介氏の本、宗教臭くなくて、心理学的でとてもいいのだが、ならばこれは「シャカの仏教」なの? という疑問もある。著者の創作の比率があまりに増えると、それはまた新たな大乗教でしかない、という怖れもある。

そこで、いちど読んでおきたいのがスッタニパーダだ。

仏教は当初は口伝で、シャカ入滅後100年ぐらいしてやっとテキストが書き残された。現存する最古のテキストが「スッタニパーダ」。100年のうちにたぶん大事な部分は欠落もしてるだろうし、口伝した者たちの創作も追加されてるはず。しかしこれがオリジナルに最も近い仏典だ。

読みやすくはない。というか、何書いてるのか素人にはサッパリ。でも創作ありきの大乗教とはまったく趣が違うことだけは、よくわかる。

ではいったい大乗教とはなんなのか。わかりやすく解説しているのが、以下の本。

日本の大乗教はヒンドゥー教に似ている、という説はおもしろかった。

シャカの仏教でライフハック まとめ

というわけで、宗教ではなく、ライフハックのツールとして、あるいは心理学として、オリジナルに近い「シャカの仏教」を使うとラクに生きれるよ、と。

ネットで情報過多の時代、雑念が増えてしょっちゅうイライラしてません? うまくいかなくて誰かをのろい、恨み、やけ酒をあおってません? 私も昔はそんな感じだったけど、「シャカの仏教」を少しばかり勉強し、三毒を少なくすることに努めたら、ずいぶんとラクになった。

宗教団体に加入せずとも、本読んでちょっと考えてみればいいだけなので、よかったら是非。


この記事を書いた人

カズナリ

カズナリ

雑記ブログ「カズログ」の中の人。1971年生まれ。180cm80kg。ブロガー/ひとり社長。ツイッターで捕まえた年が半分の嫁が自慢。好きなことは家族/会社経営/作文/筋トレ/写真/ノート術。