観てきました。50歳になってまたガンダムの最新作を観る、という不思議。
モビルスーツのデザインって、最初のガンダムとザクで完成してるんですね。人型のロボが格闘戦やるなら、あれが一番なんだな、と。特に、ドアンのザクはカッコいい。動きもいい。サザンクロス隊のザクは、ゴテゴテ、トゲトゲしすぎ。
Yahoo!ニュースやYouTubeの関連コンテンツを見れば「この調子でファーストをリメイクしてくれ」というコメントが目立ちます。私も世代なのでリメイクされたら嬉しいんですけども、引っかかる点もある。
モビルスーツはCGでグリグリ動きながらもセル画の雰囲気を残す自然さ。監督が描くキャラも美しい。それだけクォリティが高くとも、演出は昔ながら。キャラがいちいちオーバーアクション。ファーストガンダム世代であり、50歳の私が観ても、古いアニメの伝統芸能を感じます。
ファースト世代が喜ぶリメイクで、若い世代や、海外が受け入れてくれるのかな、と。今から作るんなら、そのへんも鑑みないと。いっそのこと「閃光のハサウェイ」ぐらいの尖った演出でリメイクしたら? と妄想します。
ハサウェイ、人物描写もメカの描き方もハリウッド映画のようで、とてもよかった。あの感じでファーストをリメイクしたら、若い世代も、海外も受け入れてくれるんじゃないかな。
でも、ハサウェイ観てると、モビルスーツの「馬鹿馬鹿しさ」も浮き彫りになる。こんな巨大ロボ、兵器として運用できるわけないだろ、と。メッサーが市街に降りた場面とか。横浜ガンダムを見ても同じこと思いました。デカすぎる。兵器として。
ガンペリーからガンダムが降りたら、扉がグニャッと曲がって閉まらなくなりそう。いや、そもそもどうやってガンダムをアレに載せるんだろう。ドアンはどうやってガンダムを回収して、あそこに隠したんだろう。巨大ロボでチャンバラやるより、もっと効率的な戦闘あるんじゃないの? ドローンとか。ミノフスキー粒子? さすがに理由としては弱くない?
描写がリアルになればなるほど、子供におもちゃを売るためだったモビルスーツの不自然さが鼻につくわけです。もうよそうかこんな妄想。……ガンダムは劇場版3部作をたまに見返すだけでええわ……