千葉県御宿町の酒蔵、岩瀬酒造を訪問した。敷地内にはギャラリーがあって、酒造の先代社長が撮影した海女たちの写真を見てきた。
300年日本酒を作り続けている酒蔵
外房線に乗り南下すれば、御宿駅の手前で茅葺き屋根の建物が一瞬見える。それが岩瀬酒造の社屋だ。
享保8年、1723年の創業。300年近い歴史だ。現在の社長は11代目。御宿の町を歩いた時もそうだったが、古いものが現役で生きていて、時間の概念が変わる。
なお、事前に予約すれば蔵に入って見学や、試飲できるそうなんだけど、このときは受け付けていなかった。残念。
社屋の梁は400年前の船の帆柱
御宿駅から10分も歩けば着く。会社名が岩瀬酒造、作っている酒の名前は岩の井。
茅葺の社屋。
この建物の梁は、慶長14年、1609年に御宿沖で難破したサン・フランシスコ号の帆柱が使われている。
1609年? 関ヶ原の戦いの9年後? まだ徳川家康生きてるよね。
ちょっとそのへん歩けばこんな歴史的な遺物に出くわすから、日本という国はおもしろい。
機械が動き、従業員さんが時おり通りかかる。時間の流れがゆるい。
なお、敷地内に売店はあるが、御宿のあちこちのスーパーやコンビニで岩の井は売っている。
母屋裏の洋館で海女の写真を鑑賞する
母屋の裏に洋館があって、昔は病院だったそうだ。
現在は、岩瀬酒造の先代社長、岩瀬禎之氏の作品を飾ったギャラリーとなっている。
氏は御宿の海女を撮影し続けた写真家だった。
作品はどれも素晴らしい。
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岩瀬氏の代表作となる写真集「海女の群像」は何度か再販されてて、現在でも入手できるようだ。
この洋館自体もいい雰囲気だ。訪問者ノートを読めば、これで訪問は3回目です、みたいな書き込みもあって、その気持ちもわかる。
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