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日記

オレはレクサスへ行く

車をぶつけられたあと、相手の保険会社から「100%こちらの過失です」との連絡があった。

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こちらで修理工場を手配しましょうか、という提案があった。車を取りにきて、修理できたら返しにきてくれるらしい。魅力的だが、心配もある。保険会社からすれば、できるだけ安く修理したいはずだから。

いくら修理代がかかろうが、全部相手の財布から出るんだ。だったらいちばん高そうなディーラーに持ちこんでやれ。私は保険会社の提案を断り、ディーラーに持ち込む、と告げた。

私の車は2011年型のGS450hだ。レクサスに乗れるような身分ではないが、マークXあたりを探してたら、程度がいい激安のGSが見つかってしまって、買わざるを得なかったのだ。

レクサスのディーラーはどんなところなのか、という好奇心はある。実際に訪れるのは気が重くもある。10年落ちの高級車を買う庶民が行く場所ではないだろう。しかし行かなきゃならないんだ。電話して予約した。

せめてGSをきれいにしてやりたい。たとえ10年落ちだって、おまえはレクサスだ。近所にある洗車場でピカピカにしたGS450hを、私はディーラーへつけた。

そこはラグジュアリーホテルのラウンジのようだった。ああいった場所でしか嗅げない、高級ないい匂いがした。商談スペースにある液晶モニタはBENQやLGではなくEIZOだった。営業マンはスーツをカッコよく着こなし、物腰は柔らかく、こちらを不快にさせる要素はすべて削ぎ落とした接客態度だった。

トイレまでラグジュアリーだった。すっかり気分がよくなった私は、次期営業車はレクサス認定中古車にしてはどうか、という気分になった。展示されていた5年落ちのRXの価格は現実的ではなかった。今日は代車の用意がまだなので最寄りの駅まで歩いた。