カメラを安全に運びつつ出張できるバックパックが必要なのでピークデザインのエブリデイバックパックV2の30Lを購入したが、手放した。
次に入手したのがミステリーランチの2デイアサルトだ。
このバッグは気に入った。これから長期間使うことになりそう。
2デイアサルトはどんなバッグか

ミステリーランチはバックパックのメーカーとして名高い。
ネイビーシールズをはじめ、アメリカ軍にバックパックを納品しているとか。
そういうのに弱いんだよな。

ハンターや登山家など、本格的なアウトドア用途向けに、タフな製品を展開している。
2デイアサルトは、その名の通り2日間の行軍(アサルト)を想定した容量のバックパック。

「3デイアサルト」と「1デイアサルト」という製品がすでにあって、容量的にはその中間になる。
3にも1にもない、2デイだけの特長は、安いこと。3も1も、アメリカ製で値段がすごく高い。3デイアサルトは、7万円とかする。
2デイアサルトはベトナム製で、約27,000円。バックパックとしては十分に高いが、3デイアサルトと比べるとバーゲンセールじゃないか。
機能もタフさもメイドインアメリカの3デイゆずり

3デイアサルトより安いといっても、
- 500デニールのコーデュラナイロン
- ガバっと開くY字ジップ
- 便利なポケット、PCおよびドキュメントスリーブ
- 背負う人のサイズに合わせて背面を調整できるフューチュラヨークシステム
といったミステリーランチの特長を受け継いでいる。


質感も高く、廉価版といった雰囲気は感じられない。

フューチュラヨークシステムは秀逸で、オーダーメイドしたように背中にぴたりとバックパックが吸い付く。
しっかりしたショルダーストラップ、薄いが必要十分なヒップベルト。これらにより、重い荷物を背負って長時間歩いても、身体への負担を減らしてくれる。
ポケットが多くて便利

構造は1気室。いろいろなバックパックを使ってきたが、結局これがいちばんシンプルでいい。

ポケットがたくさんあって、便利。

トップの2段のポケットには十分な容量があり、スマホや財布などはここで十分だ。



1気室大容量の弱点をつぶす考え抜かれた設計

1気室のバックパックは、モノがたくさん入るが、入りすぎてしまって何がどこにあるかわかりにくくなるのが欠点だ。
荷物が増えるほど垂れ下がり、下ぶくれになって、見た目にカッコ悪い。
重心が体幹から離れてしまい、疲労の原因ともなる。

2デイアサルトは、下に向けてすぼまっていく形をしている。なぜこんな形にしたのか疑問だったが、しばらく使ってみると、1気室大容量バックパックの弱点である「下ぶくれ問題」をつぶす形状なのだろう、と気づいた。
この形のおかげで、たくさんのモノを入れても、下ぶくれしにくい。メイン気室のポケットが縦方向なのも、下に入ったモノを取り出しやすくするためだろう。
Y字ジッパーで気室を瞬時に全開にできるのも、素晴らしく使いやすい。
2デイアサルトの弱点 背中から降ろすとものすごく邪魔

2デイアサルトの考え抜かれた形状は弱点でもある。底面が小さく、上に向かって大きくなるので、背中から下ろして置いた時に安定しない。
というか自立しない。ごろんと転がって、垂れ下がったストラップがそのへんに散乱する。とても邪魔。電車の中や、喫茶店で、ちょっと疲れたからひと休み、というときに、下ろした2デイアサルトのやり場がない。
しかし「アサルト」とは突撃という意味だ。これは、2日間の行軍に必要なツールを詰め込み、背負って運ぶことに特化したバックパックではなかったのか。
こいつを一度背負ってしまったら、おちおち茶など飲んではいられない。