AnkerのUSB-AとCを搭載した急速充電器「PowerPort II PD」と、Apple Watch・Lightning・USB-C・Micro USBに同時に充電できる4in1ケーブルを購入した。充電器1台とケーブル1本でさまざまなガジェットに同時に充電できるのか、試してみる。
結論を先に書くと、4in1ケーブルではMacBook Airには充電できなかった。USB-Aなので予測はしていたが。しかしPowerPort II PDはUSB-Cにも対応しているから、純正のUSB-CケーブルをつなげばMacBook Airに充電できる。これで充電器1台、ケーブル2本で、持ち歩くガジェットすべてを充電できるようになり、とても便利になった。
AnkerのPowerPort II PDとはどんな充電器か

AnkerのPowerPort II PD。

入っているもの。

プラグは折りたたみ式。

窒化ガリウム採用のコンパクトな充電器も検討したが、あれはUSB-Cのみだし、電源プラグが折りたためないし。

USB-CとUSB-Aを備える。USB-CはPower Delivery対応、USB-AはPowerIQ 2.0に対応している。

ところで、この充電器がどんな大きさかというと。

手のひらに乗せるとこう。まあまあコンパクトなんじゃないの? と思ったら。

MacBook Air純正の充電器(右)より大きかった。
とはいえ、USB-AとCに1台で対応できるのがこの充電器の特徴だ。2台分の機能を持ってるんだから、ちょっと大きいぐらいはどうってことない。
Apple Watchを含む4種対応のUSB充電ケーブル

Apple Watch、Lightning、USB-C、Micro USBに対応した4in1のUSB充電ケーブル。Apple Watchユーザーにはうれしい。しかしちゃんと機能するのか。

近年の中国製品の品質向上はめざましいものがある。日本製品には無い、攻めの姿勢がおもしろい。口上だけで中身がついてこないものも少なくないけど。このケーブルはどうかな。

同梱品。

こんな構造。電源に接続するUSB-A→Apple Watch接続部→USB-C、Lightning、Micro USBという流れ。あらゆるガジェットのインターフェイスをケーブル1本におさめたい、という作り手の情熱を感じる。
Apple Watchにまで対応した多機能ケーブルは、2019年7月現在、アマゾンで検索する限りはこれしかないようだ。

Apple Watchの充電台。マグネットがしこんであり、純正の充電台と同様の使い心地だ。

ケーブル表面はナイロン編みで耐久性は高そう。プラ部分の質感、コネクタの精度も悪くない。
AnkerのPowerPort II PDと4in1ケーブルで充電してみる
ではさっそく充電してみよう。PowerPort II PDをコンセントに差し、USB-Aポートに4in1ケーブルを差し、MacBook Airを接続してみる。

こうなる。バッテリーアイコンが充電状態にはなるが、充電はできていない。予測はしていたが、USB-Aから大電力を必要とするノートパソコンを充電するのはやはり無理だった。

USB-Cポートに純正ケーブルをつなげば、当然充電できる。

充電完了までの時間は、純正の充電器と同じだった。
では、USB-AとCの2つのポートから、多数の機器に同時に充電はできるのだろうか。USB-Aポートから4in1ケーブルでiPhoneX、Apple Watch、モバイルバッテリーを充電し、USB-CポートからMacBook Airを充電してみる。

できた。どの機器も、充電状態にある。本当に、きちんと充電されているのかはさらに長時間検証してみたいが。
AnkerのPowerPort II PDと4in1ケーブルで出張がとても便利になる
というわけで、AnkerのUSB充電器と4in1ケーブル、そしてUSB-Cケーブルを1本持てば、MacBook Air、iPhone、Apple Watch、モバイルバッテリーなど、ほぼすべてのガジェットの充電をまかなえるようになった。
この充電器とケーブルは、普段は自宅では使わず、出張セットに入れている。以前と比べて荷物の数が減って快適になった。
コンセント1つだけで、これだけの台数の機器を充電できるというのは本当に便利で、特にApple Watchに対応しているのはうれしい。