先日書いた記事で、株式会社武蔵野の小山昇氏に興味が湧いた。
小山氏の著書「新版 経営計画書は1冊の手帳にまとめなさい」を読んでみた。従業員としての視点、経営者としての視点両方から、所感まとめる。
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従業員の善意に期待してはいけない
サラリーマンやアルバイトとして、いくつかの組織で働き、たくさんの組織を見てきた。あの会社のあれは、この本のこれをマネしてるのか! と思い当たることがいくつもあった。
それほど、武蔵野という会社、あるいは小山氏は魅力的なのだ。小山氏も「真似しろ」としつこく述べてるから、恐れずに真似できる。
しかし、中途半端なマネは、毒だ。
勤務時間外に社員を拘束するところだけまねて、しかしそれはサービス残業だったり。社内の清掃や整理整頓に力を入れて、それもまたサービス残業だったり。そんな組織、たくさん見てきた。
総じて、小山氏は人の善意を信用していない。経営者が従業員の善意を期待すると、それは搾取となるのだ。まず経営者が真似するのは、そこだ。
ひとりでも 銀行に見せなくても経営計画書
私もいちおう経営者。ひとり社長だけど。おかげさまで6期目になる。経営計画書なんて作ったことがない。私イコール法人なんだから、わざわざそんなもの作らなくても。
小山社長は、従業員が社長の方針を理解し実践するために経営計画書を作っている。私の会社は私ひとりなんだから、私の方針は私が理解できているはずで、計画書作るまでもない。
いや、本当にそうか。経営計画書を作ったことないのにそれが理解できているなんて変じゃない?
私は、フランクリンプランナーやGMO熊谷社長の夢手帳をまねて、個人の長期計画を明文化し、毎朝読んでいる。そこで気づくのは、自分がこれからどう生きたいか、明文化してはじめて理解できるところもある、ということ。自分自身のことなのに。
毎朝読んでる長期計画が「私人」のものとすれば、「法人」の長期計画として、経営計画書を作ってはどうか。銀行に見せたりはしないから、大したもじゃなくていい。
手帳の長期計画の最後に「法人」という項目を加えて、そこに数字並べるだけでいいんだ。数字は大事だ。著者も、
- 数字はそれだけで言葉
- 目標は経常利益から決める
- 5年後の目標を達成するため今日何をするかを決める
としている。理念は後回し、とも。著者の考えを盛り込んで経営計画書作ってみよう。
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