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日記

日記はこの世で最高に面白い読みものなんじゃない?

以下は2014年2月12日、つまり今日から8年前の私の日記の一部。

2014/02/12水

今日はアポは無い。メールの返信を書き、電話をかけなければならないので、早めに実家を出た。

ファミレスで朝飯を食べて、コーヒーを飲みたい。◯◯(地名)で電車を降りて、少し歩いてデニーズに入った。

トーストをかじり、目玉焼きをすする。コーヒーを飲む。

隣のテーブルでは、老人が席に着くなり「おい」とウェイトレスを呼び、生か瓶か迷った後に、瓶ビールを注文した。彼は、隣のテーブルの初老の女性と大声で話していた。酒がやめられないこと。糖尿病は怖いこと。病院で薬をもらっていること。

イヤホンをして、メールの返信を書き、来週の予定を検討する。まだ八時過ぎなので、電話はかけられない。

コーヒーを何杯も飲み、ある程度仕事の片が付くと、十時半頃だった。ファミレスを出た。

おもしろい。なんておもしろいんだろう。私以外の人にとってはおもしろくもなんともないだろうけど。でも私にとってはこのうえなくおもしろい。8年たってるのに、この短い文章を読むだけであのときの情景とか感情がついさっきのことのようによみがえる。立ち上がってくる。もれる笑みをかみ殺さなくちゃならない。

過去の記録をすべてDay Oneに集約するのが趣味です。

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Day Oneは、過去の今日と同じ日付の記録をザーッと並べて見せてくれる機能があって、毎日それをながめる。2000年ごろから記録があるから、20年以上前から今日までの記録が並ぶことになる。それで、冒頭の日記を読むことができた。

しかし、うわーおもしろいわー、と過去の自分にうなるぐらいの日記はそれほど多くない。たまにしか出てこない。残念だ。あとで読んでこんなにおもしろいなら、もっと気合い入れて日記を書いてくるべきだった。

おもしろい日記を書くコツ。それはハードボイルド的に書くことだ。冒頭の日記もそう。つとめて事実の描写に徹している。すると、怒りや悲しみに引きずられることもない。短時間で、過去の感情を呼び覚ますフックとなる短文をしたためることができる。

いっぽうで、スマホのアプリのログ的な記録は、感情が残らない。日記とはならない。やはり「ログ」でしかない。私のDay Oneにはログも大量に残っているけど、それらにはそんなに心を動かされない。

これから先の楽しみを増やすため、ビシッと日記書いていこう、と思いました。