おもしろいマンガまとめ

読んでおもしろかったマンガのまとめ。作者の名前の五十音順に載せていく。ネタバレあるかも。

銃夢(9巻完結)

SF、90年代サイバーパンク、格闘バトルロマンをごった煮にした作品。10巻ぐらいでサクッと読めるおもしろいマンガないかな、というときに。

時期や作風から「攻殻機動隊」と比較されることもあるが、あちらにはない「ジャンプ漫画的熱さ」がこちらの特徴か。それゆえにマニアックさは攻殻ほどではない。

ザパンとかジャシュガンとか、登場人物が皆いい。熱い。

画力が高い。人対人(というかサイボーグ)の格闘を、これだけ描けるマンガ家は少ないんじゃない? 初期の画は垢抜けないが、あっという間に洗練されていく。

木城ゆきと(著)

銃夢Last Order(12巻完結)

銃夢はトラブルによって連載が中断されてしまったのだが(それにしてはきれいにまとまったラストですよね)、改めてその続編としてスタートしたシリーズ。

正直、冗長で前シリーズほどのテンションは無い。本筋に関係が薄いキャラの描写が長い。しかしバトルや格闘の描写は秀逸で、それを楽しめるだけでいい。宇宙空手とか、外連味があっていい。

過去の世界の崩壊と再生、ガリィの過去もちょっと描かれる。

木城ゆきと(著)

銃夢火星戦記

銃夢最新シリーズ。「Last Order」がトラブルで連載中断となり(それにしてはまたもきれいにまとまったラストですよね)、その続編としてスタートしたシリーズ。出版社まで変わってしまった。

ガリィの過去と現在を織り交ぜながらストーリーが進む。

画力高い。サイボーグ同士の格闘、どうやってこんなの画に描けるんだろう。

6巻は吐き気をもよおすほどの狂気。いい。

しかし発刊遅いな……7巻いつだろ。6巻は2018年11月の発刊。

木城ゆきと(著)

高校鉄拳伝タフ(42巻完結)

秘伝の拳法を使う主人公、キー坊。その前に立ちはだかるライバルたちとの格闘をえがくバトルマンガ。

画力が高い。躍動感のある筋肉、突きや蹴りのモーション、投げや関節技まで。格闘シーンを描かせたら、猿渡先生は世界一ッス。

こういったマンガ、遅かれ早かれ必ず血統の話にいきつく。「北斗の拳」の修羅の国しかり、「刃牙」の範馬の血しかり。

本作もその流れで、灘神影流の継承と血縁をめぐる話に展開し、「鬼龍」という名キャラを生み出してしまった。

鬼龍の名キャラっぷりは続編で花開く。

タフ(39巻完結)

シャアッ!(ボボパンッ)(ニィーッ)刃牙よりタフ派なんスよね。忌憚の無い意見ってやつっス

殺人拳を継承しながらも、正統格闘漫画の主人公のポジションを維持する男、キー坊が帰ってた。

画力はさらに高い。特に腰回りの描写がよくなった。パンツの股上が今っぽくなって、安定した。単行本の表紙、巻を追うごとに「写真か」というほどクォリティが高くなっていく。

キー坊はもちろん魅力的なんだけど、怪物を超えた怪物、鬼龍がいい味を出している。単行本16巻からは巻末で彼が主人公の短編マンガがスタート。みんな鬼龍好きなんだなー。

猿渡哲也(著)

TOUGH 龍を継ぐ男

タフ最新シリーズ。前シリーズ終盤がグダグダ(それでも鬼龍の練り歩きや脅威のハイウェイバトルで飽きない)で、新シリーズはどうなるのか心配だったが、けっこうおもしろくない?

17巻。鬼龍おじさんはほとんどコメディアンだし、尊鷹の「アマゾンで買い物もできるようになったんだ(ジーカシャ)」には腹抱える。そもそもあんたスマホ使えてなかったか。まあ猿渡先生のことだし……

強さランキング1位にポッと出の犬ロボが駆け上がり、鷹兄はファルコンフットよりメカ脚が気に入り、武術マンガとしてやっていけるのかという心配を抱かせつつ、宮沢家と米国のグダグダの戦いが新展開をむかえ、爆発オチで次巻へ続く。

猿渡哲也(著)

約束のネバーランド

アマゾンプライムでアニメ観て、漫画も読みはじめた。

「進撃の巨人」や「私を離さないで」的な世界設定。進撃的に仲間がバンバン死んでいく系かと思いきやそうでもない。

それにしても、アマゾンレビュー読むと、皆さんこのマンガに厳しいのね。脱獄編あたりはハンターハンターに匹敵するんじゃないかという雰囲気もあったからなあ。

白井カイウ、出水ぽすか(著)

東京都北区赤羽

赤羽という街に取材したギャグ漫画。街を歩き、疑問を感じたら体当たりで調べ尽くす。

ギャグも切れるのだが、作品全体をうっすらとおおう狂気が好き。この不気味さ、不穏さはいったいなんなのか。

清野とおる(著)

東京怪奇酒

スピリチュアルなものは信じず、徹底した合理主義者のつもりだが、ホラーやオカルトなやつは怖い。怖いの見たり読んだりした後に、夜中にトイレ行くときは、恐怖する。

それほど怖がりなのに、なんでこんなに怖いの読んでしまうのか。「東京都北区赤羽」のときから、恐怖や狂気といったものが作品をうっすらとおおっていて、あの雰囲気がとてつもなく好きで。

清野とおる(著)

北斗の拳(27巻完結)

核戦争で崩壊した世界に暴力の嵐が吹き荒れる。

この作品のせいで価値観が変わった。人生まで変わったんじゃないか。

古いからどうかなと思いつつヨッメ(26歳)にアニメをすすめたら、夢中で観たあとに、天井を指差して「……天!」とかやってるので、若い人にも楽しめるみたいですね。

原哲夫、武論尊(著)

CYBERブルー(3巻完結)

「おれの墓標に名はいらぬ」と言い残してケンシロウが去り、北斗の拳が完結。原先生のジャンプ連載の次作は、サイバーでSFな作風の「サイバーブルー」だった。

ブレードランナーのような雰囲気。「ロボコップ」を題材にしたであろう、主人公少年の死と再生。その相棒のハリウッドB級アクション映画のような軽妙なセリフ回し。そして主人公ブルーの圧倒的な強さ。決めゼリフ「ファックユー」のカッコよさ。

しかし本作は盛り上がらぬまま打ち切りとなってしまう。ジャンプコミックスの巻数は4巻。

読み返してみると、色々と惜しい。SFなのに世界観の設定が曖昧だ。

初期はガンアクションが主体なのだが、銃の取材が不足しているのではないか。

後半はようわからん闘気のようなエネルギーで戦うようになるのだが、これが「北斗の拳」の魔闘気みたいなもので、バトルを大味でつまらないものにしてしまった。

原哲夫、武論尊(著)

1日外出録ハンチョウ

アマゾンレビュー読んでると、みなさん評価がシビアで。まあいいじゃないの存在自体がギャグのスピンオフなんだから。

8巻は刻み海苔のオチとか、刃牙のパロディとかが心にフックした。

私は笑いながら読んでるんだけど、カイジを読んだことがなく、オッさんのノスタルジーを解せないはずの妻(26歳)までゲラゲラ笑って読んでるのが不思議。

福本伸行、萩原天晴、上原求、新井和也(著)

双亡亭壊すべし

異様なタイトル、設定。しかし盛り上がったり、盛り下がったりで少々ヌルめ。

  • 13巻、伏線回収でちょっと熱く。
  • 18巻、熱くなりきれず。クライマックスに向けて盛り上げていこうって感じだけど、同じようなバトルの繰り返しで飽きる。

作者はスロースターターとはいえ、「からくりサーカス」なみの魂もっていかれる展開は、さすがにもうムリでしょうねえ。

藤田和日郎(著)

魁!!男塾(34巻完結)

初期はギャグ漫画で、ちょっと人気出たらトーナメントのバトルになっていくという当時のジャンプによくある展開。民明書房や王大人の死亡確認や「知っているのか雷電ーーっ!」はすでに伝説だ。

バトル初期(驚邏大四凶殺や大威震八連制覇あたり)のテンションが好きで、作品を通しての私的ベストバウトはJ対卍丸。前座の蝙翔鬼戦を経て、民明書房や王の解説で魍魎拳の恐ろしさを十分に伝え、盛り上げていく。

モヒカンにマスク、マッチョにメタルのベストというビジュアルなのに、使う拳法はフワッとしてテクニカルで、分身の術まで使う卍丸。追い詰められるJ。

以後、バトルはどんどん洗練されていき、男爵ディーノ対酔傑戦で頂点に達する。

宮下あきら(著)

真!!男塾(6巻完結)

男塾には数多くのスピンオフ、続編があるが、宮下あきら先生が自ら描く作品で最も面白いのは、「真!!男塾」ではないか。

先の大戦後、江田島平八が男塾を創設するところから話が始まる。

鬼ひげ、飛行帽、教官たちとの出会い。

男塾制服の誕生(カッコいいですよねあの服)。

男塾歌の誕生(いい歌詞ですよね)。

など、「魁!!」の設定をうまく活かしている。過去の設定などぶん投げていくのが宮下スタイルかと思っていたが、いい意味で裏切られる。

展開が急で、ぶった切りのように打ち切りで終わるが、それもまた宮下マンガのあり方だ。

宮下あきら(著)

この記事を書いた人

カズナリ

カズナリ

雑記ブログ「カズログ」の中の人。1971年生まれ。180cm80kg。ブロガー/ひとり社長。ツイッターで捕まえた年が半分の嫁が自慢。好きなことは家族/会社経営/作文/筋トレ/写真/システム手帳いじり。