パレオダイエットで原始時代のタフで美しいカラダを取りもどせ

パレオダイエット。狩猟採取時代に生きた人々のライフスタイルにならい、健康なカラダを手に入れようというダイエットのこと。

さまざまなダイエットや健康法の本を読み、実践もしてきたが、パレオダイエットが“あがり”であり、ゴールであり、最強なのではないか。

原始人のライフスタイルを現代に受け継ぐ狩猟採集民にはハゲやデブはいないし、アレルギーや鬱みたいな現代病もないし、ガンも少なく、幸福度が高いそうな。

この記事ではまず、書籍「パレオダイエットの教科書」からパレオダイエットの概要を紹介する。そして、パレオは高脂質なのか、それとも高炭水化物なのかを考察する。

そして、パレオダイエットを実践し、で20キロ以上減量した私のカラダの写真を載せてみよう。

「パレオダイエットの教科書」で基本を学ぶ

セットポイントが正常に働けば自然にやせる

パレオダイエットを理解するのにオススメの本が、「パレオダイエットの教科書」だ。

なぜ狩猟採集民は肥満しないのか、という疑問から、本書は始まる。

人間には「セットポイント」という、体重を自動的に調整するシステムが備わっているから。

食べれば満腹になって脂肪が燃えやすくなる。空腹になれば脂肪が燃えにくくなる。これがセットポイント。ごく単純なシステム。

ところが、これが現代人にはこれがうまく働かない。過剰な「糖」「脂肪」「塩」で、システムが狂っているから。

糖、脂肪、塩が過剰に入った食品って、つまり加工食品。たとえば菓子パン。うまい。いくらでも食べれる。でもあれ、たった1個でかるく400〜500kcalはいく。

昼メシに菓子パン2個たいらげ、砂糖たっぷりの飲料をガブ飲みしたら、1200kcalぐらい取ってるかも。
それだけ食べても、まだ空腹感を感じる。過去の私がそうだった。

それは、セットポイントが狂ってしまっている。

極端な話、人参やキャベツそのままだと、大した量を食べられない。菓子パン3つぐらい楽勝な人も、キャベツ1/2個を調味料もなしに食べるのはキツいはず。でもキャベツ半分って100kcalもない。

1000kcalの加工食品は軽くいけるのに、100kcalの野菜はキツいというのは、やはり変だ。

セットポイントを正常にするには加工食品を減らして自炊しよう

セットポイントを狂わせて、食べ過ぎてしまう加工食品を少なくしていくのがパレオダイエットのスタートだ。

本書では、食生活と体型で、パレオダイエットのレベルをわかりやすく示している。

▲加工食品や外食にたよりきりだと、こんな体型だったりするのでは。

パレオダイエットのレベル1に達するには、まず2日に1回は自炊しましょう、と。

▲レベル2、レベル3は割愛してレベル4

ここ数年、加工食品を減らして高タンパクな食事を実践してきた私は、このぐらいの体型。たしかに、レベル4の条件のような食生活だ。

もう少しレベルアップしたい。ここからさらに体型を変えるのはキツいが、どうすれば。

▲レベル5

修行僧のような食生活だ。この高みを目指してみよう。

パレオって高タンパク高脂質食じゃないの?

縄文人は肉を食べていたのか

パレオダイエットというと肉食を中心とし、炭水化物をとらない糖質制限的な食事法と解釈されているようだ。狩猟採集の時代なんだからマンモス狩って肉食べてたはずでしょ、と。

「パレオダイエット」で検索すると「肉を食べて痩せる!?」みたいな記事ばかりヒットする。

しかし、「パレオダイエットの教科書」では、野菜中心の高炭水化物食だ。

そこで、狩猟採集民が肉食だったのか。かつて日本に暮らしていた狩猟採集民、縄文人の食生活を調べてみた。

日本では16,000年前ごろに旧石器時代が終わり、縄文時代に移る。それまでにナウマン象は絶滅し、大きなシカや原牛など、大型哺乳類も減ったようだ。

寒冷期は終わり、気候が温暖になり、人びとが定住するようになった。植生が変化し、雑木林が出現し、縄文人はそこから食料を得るようになった。

実は菜食だった縄文人

縄文人の摂取カロリーの大半は、クルミ、ドングリ、クリ、トチなど木の実や、わらびなどの山菜、野生の芋類など、植物から得ていたようだ。アケビやヤマブドウなども食べていた。

タンパク質は主に魚介類から。肉はイノシシやシカなどだが、食べてた量は少なく、1家族で年間1〜2頭だったという調査結果もある。

また、鳥類の卵や、虫は食べていたんじゃないだろうか。どちらも比較的手軽に入手でき、栄養価も高いからだ。

旧石器時代と縄文時代のどっちを真似る?

旧石器時代と縄文時代で、人々の食生活は大幅に違うことがわかった。

縄文人は植物性のでんぷんや果実を食べていた。大型獣が存在せず、植物油もないから、油脂は貴重だったはずで、狩猟採集民は常にケトーシスでケトン体を利用している、という話はムリがありそうだ。

書籍「パレオダイエットの教科書」が推奨する食事も、縄文時代に近い。

いっぽうで、先にも書いたように、世間一般でいう「パレオダイエット」は、旧石器時代の高タンパク高脂質食を指すようだ。

私は両方やってみた。縄文時代のほうがはるかにラクで、体調も良くなった。

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旧石器時代の高タンパク高脂質食、つまりケトジェニックダイエットも本格的にやってみたが、体調が悪くなり、腸内環境が悪化し、続かなかった。

なので、私的には「パレオダイエット」は今後、縄文時代式の野菜中心の食事ということでやっていきたい。

パレオダイエットを実践する

原始人ダイエットの夢と現実

初対面の人に

「カズナリさんいいカラダしてますね〜。なにかスポーツでも?」

とよく質問される。そんなとき、話題作りのため、ケレン味を少々こめて、私はこう答える。

「いやー筋トレを少々。あと原始人ダイエットを少し……」

みなさん、目を輝かして食いついてきますね。

「原始人? やっぱり? カズナリさん原始人っぽいもんね」

みたいな。

そこで、正式には「パレオダイエット」といって、狩猟採取民の食生活をマネるダイエットで、ニューヨークで流行っててハリウッドのセレブもやってて、と説明すると、とたんにみなさん、

なんだよつまんねえ

みたいな顔をする。ニューヨークとかセレブとかそういうのもういいから、と。よくわかりますよそれは。

カップラーメンとか菓子パンみたいな加工食品はやめて、野菜と肉と魚を中心に食べるだけです、と説明すると、相手は引く。

そんな修行僧みたいなことできるか、と。

ジャンクフードまみれのアラフォーおじさんがパレオダイエットしてみたら

しかし、加工食品を止めて、野菜と肉と魚を食事の中心にするメリットは大きい。

体重は減るし、病気しなくなるし、体調もよくなるし、必要以上の食欲が消えるし、メンタルも安定する。

▲10年前の食事

かつては私も加工食品にたよった食生活だった。ジャンクフードまみれ。毎日のようにインスタントラーメンを食べてた。

でもこれカラダに悪いんだろうなー、と漠然と感じてて、だったら止めてみるか〜、となんとなく止めてみた。

しばらくしてふと、

「ラーメン止めたんならポテチもやめてみるか」

「ラーメンもポテチも止めたんだから菓子パンも止めておこう」

と、少しずつ食の改善が進み、それにつれて体重が減り、体調もよくなる。

すると食の改善が面白くなり、「パレオダイエット」という概念を知り、加工食品の排除が加速し、外食しないようになり、禁酒に挑戦するまでになってしまった。

インスタントラーメンやめてもう10年ぐらい。20キロ以上体重が落ちてリバウンドしていない。

いきなりジャンクフードを禁止してはいけない

日常的に加工食品を食べているライフスタイルだと、いきなりパレオダイエットに挑戦しようとしても途方に暮れるはず。

なに食べていいかわからなくなるから。

食生活を改善したい、ジャンクフードを止めてみよう、と思っているのなら、まずはひとつだけ、なにかを禁止してみよう。

私のように、インスタントラーメンだけを禁止してみるとか。いきなりインスタントラーメン全廃が厳しいなら、カップ麺をまずは禁止して、袋ラーメンは許可するとか。

袋ラーメンを作るのはカップ麺よりは手間がかかるから、食べる回数を減らせるかもしれない。ファーストフード店が好きなら、ハンバーガーは食べてもいいがフライドポテトは禁止、とか。

とにかくハードルが低いルールを課して、少しずつ変えていくことだ。

食を変えるとはライフスタイルを変えること

食を変えるとは、大げさに言えばライフスタイルを変えること。

すぐにライフスタイルを一変させる、ということは難しい。でも、袋ラーメン止めるならなんとか実行できるかもしれない。

そうやって、一歩ずつなにかを変え続けて、気づいたらけっこう遠くまで来てた、というのが、パレオダイエットに限らず、苦しくないダイエットの極意であり、リバウンドしないカラダを手に入れる王道なのではないだろうか。

パレオダイエットでこう変わった

アラフィフだが20キロ減を維持中

では、パレオダイエットでどんな身体になったのか。

以前は体重が100キロ以上あったが、現在は80キロ前後で落ち着いている。

▲現在のカラダ

ちょっと盛った。腰ひねってななめ上から撮影するといい感じになる。

▲脱力して正面から

正直に行くとこんな感じだ。

バキバキではないが、腹筋が薄く割れている。「パレオダイエットの教科書」でいえば、レベル4か。

もうひと絞りしたい。体重を75キロまで落とせば、腹筋がビシッと割れてくるはず。

食事だけでなく 「原始人ライフスタイル」をまねていきたい

今後は、食生活だけでなく、ライフスタイルそのものを狩猟採取民のようにシンプルにしていきたいなー、と考えてる。

パレオダイエットを実践してきて、無理なく体重が落ちただけでなく、健康になり、アンチエイジングにもなっている実感がある。

最初に書いたけど、地球各地に現存している狩猟採取民には肥満の人がおらず、生活習慣病やうつ病などもなく、健康で幸福度も高いという。

彼らのライフスタイルを真似る。日の出とともに起き、獲物を追い(=仕事する)、自然に近いものを食べ、日が落ちたら眠る。そうすれば、QOLがさらに向上するのではないか。

たとえば、狩猟採取民は空腹時間が長い。空腹時間が長いと、カラダの調子がよくなり、摂取カロリーをおさえることにもなり、アンチエイジング効果もあることがわかっている。

私も、リーンゲインズ(空腹時間を16〜18時間とるカラダ作りの手法)を数年間継続してるけど、確かに体調はいい。

今後も狩猟採取民のライフスタイルをまねて、シンプルに。脂肪とストレスは少なく生きていきたい。

初出2018-07-27

この記事を書いた人

カズナリ

カズナリ

雑記ブログ「カズログ」の中の人。1971年生まれ。180cm80kg。ブロガー/ひとり社長。ツイッターで捕まえた年が半分の嫁が自慢。好きなことは家族/会社経営/作文/筋トレ/写真/システム手帳いじり。