座りっぱなし、立ちっぱなしで背中や腰が重い。肩が痛い。
筋トレでハードに追いこんで僧帽筋やハムストリングスがガチガチ。
そんなときは「骨盤職人」でほぐすとあら不思議! カチカチの腰も肩もユルユルに。
正直、数十万円のマッサージチェアより効果あるかも。
インストラクターもオススメの「骨盤職人」
高重量でデッドリフトをした翌日はたいてい、肩甲骨の内側に、寝違えたような痛みが。
筋肉痛ならまだいいんだけど、この痛みは不快でしかない。
手が届かないから、自分でマッサージもできない。なんとかならないのかな。
ジムのインストラクター(金髪日焼けでド派手なギャル風)にきいてみた。

「骨盤職人」がオススメですよ

なにそれ?
スマホでググってみた。

▲骨盤職人。
ゴールドジムで見たことある。
試しにつかってみたんだけど、悲鳴上げるほど痛くてすぐにやめたんだっけ。
痛いところもガンガンマッサージしてカラダを変える
インストラクター氏によれば、痛くてもがまんしてマッサージしろ、ちゃんとメンテすればカラダは変わる、とのこと。
ちなみに「痛いところは無理にマッサージしちゃダメ」という説もあるんだけど? 諸説あるが、ギャル風イントラ氏(本職はダンサーらしい)は
痛いところもガンガンマッサージしていくスタイル
だという。
Amazonや楽天のレビューを見てみると、骨盤職人は腰痛や座骨神経痛の改善にもよいそうだ。
というか本来はその名の通り、腰回りのマッサージ器具なのだろう。
後述するけど、骨盤どころか工夫次第で全身に使えるのでコスパはメチャいい。
私は椎間板ヘルニアで、調子が悪いと腰やお尻の筋肉にいやな痛み(座骨神経痛)が出る。背中、腰、お尻は一人ではマッサージできないので、骨盤職人はいいかもしれない。
ポチッと購入。
「骨盤職人」が届いたので開封する

▲届いた。箱がシブい

▲骨盤周辺への使い方のマニュアルが付属
腰周辺だけではもったいない。
背中、肩甲骨まわり、僧帽筋上部(肩こりでいちばんつらいところ)、三角筋、太ももの前、ヒザ周辺、ハムストリングスなど、全身につかえる。

▲説明書と、ちょっと高級感のある袋に入った本体

▲骨盤職人本体。iPhone6plusと

▲もみ玉は外すことができ、5段階に位置を調節できる

▲最大幅。これはあんまり使わないか

▲最小幅。このセッティングでうなじのあたりを刺激すると、ものすごく気持ちよくて、うっとりしてそのまま気絶する
「骨盤職人」を使ってみよう お尻周辺をほぐしてみると!?

▲では使ってみよう。モデルはヨメ。
仰向けに寝転がり、お尻の下に骨盤職人を置く。体重をかけていくと……
痛い。呼吸できないほど痛い。
膝立てて体重かからないようにしないと、とてもがまんできない。
よく考えると、大殿筋なんてマッサージしない。普通は。一人ではできないし。
はじめて使ったときは、痛すぎて20秒ほどでギブアップしたのだが、立ち上がってびっくり。
ウソみたいにカラダが軽い。
お尻の筋肉がユルユルにほぐされて、ギーギーきしむ関節に油を差したかのような。
これで完全に骨盤職人にハマってしまった。
お尻、腰、肩甲骨、肩、首をほぐす なぜか鼻づまりや頭痛にまで効果がある

▲毎日マッサージしていると、筋肉が柔らかくなってくるのか、痛みがやわらいでくる
毎朝、少しずつ位置を変え、カラダの裏側全般を刺激している。
尻から、脊柱起立筋に沿うようにして、骨盤職人を少しずつ上に上げていく。腰までくると、臀部と違ってとても気持ちいい。
最近、試しているのは腎臓マッサージだ。肋骨最下部あたり左右に腎臓があって、けっこう痛いんだが、じっくりと骨盤職人で刺激する。
腎臓マッサージ、めっちゃ効くわー!
と書きたいところだが、効果はまだわからない。あったらそのうち追記する。

▲もう少し上へ。いつも痛める、左の肩甲骨内側にヒットするように骨盤職人を当てる。
このあたりは体重が抜けてマッサージしにくいが、写真のようにブリッジして尻を浮かせ、ねらった部位を刺激しよう。
あまりの気持ちよさに、いつまでも寝転んでいたくなる。
細かく位置を変えると、僧帽筋がピクピクと痙攣するポイントがあったり、背中トレで筋肉痛になっている部位に気付いたり、いろいろな発見がある。

さらに上へ。僧帽筋上部。
いわゆる「肩こり」でいちばんつらいところ。
ブリッジして骨盤職人に体重をかけ、僧帽筋を突き刺すように。
もう「ここは極楽か!」というぐらいの快感だ。
私の場合、このあたりをマッサージすると、なぜか鼻づまりや頭痛まで消えていく。肩こりは頭痛の原因になるそうで、血流とかそのへんのアレか。
最後に、枕のようにしてうなじのあたりをマッサージして終了。毎朝、20分ほどこのメニューでカラダの裏側をほぐしている。
正直、電機店でたまに座ってみるマッサージチェアより効果は高い。
骨盤職人で太ももやハムストリングスもほぐしてみる ヒザの痛みも改善できた
最近、骨盤職人で脚の筋肉をほぐすことにはまっている。
太ももの前面、側面、ヒザ周辺、またハムストリングスをほぐし、腰痛やヒザの痛みを改善できないか、という試み。

▲うつぶせになって、太ももの下に骨盤職人を置く。
位置によっては、涙が出るほど痛いので、あまりムリせずに。

▲ヒザの皿近くは、とても気持ちよく、ヒザ関節がじんわりと温まるような感覚がある。
正座して、ふくらはぎの上に骨盤職人を置いて座ると、ハムストリングスをほぐすことができる。相当に痛いが。デッドリフトやった翌日とか、もう悲鳴上げそう。
骨盤職人の上に横座りすれば、お尻や太ももの横も、ほぐせる。
こうやって大腿部を前、横、後ろから刺激すると、脚にたまっただるい疲れが溶けるように消えていく。立ち仕事でむくんだ脚もスッキリ。
過去のスポーツで腰だけでなくヒザも痛めているのだが、これをやりはじめて調子は上々だ。
つかれがたまると左足のつま先のほうまでシビれるような感覚があったり(これは座骨神経痛)、右ひざが曲げにくくなって正座もできなくなるのだが、骨盤職人でケアをはじめてからは座骨神経痛もなく、正座もぜんぜん平気に。

▲骨盤職人は工夫次第であらゆるところにつかえる。
これは三角筋をほぐしているところ。
肩を痛めて四十肩になってしまい、Tシャツを着る動作がとてもつらいのだが、これやるとものすごく楽になる。
上がらなかった腕が上がるようになるが、骨盤職人でほぐした直後だけで、しばらくするとまた痛むので、ムリは禁物だ。
その後、3ヶ月ほど三角筋ほぐしを続けたら、フツーに腕が上がるようになったのでもう骨盤職人さまさま。
「骨盤職人」と筋トレで腰や背中の痛みは改善できる
デスクワークや車の運転。
工事現場や工場の職人仕事。
現代人の肩、背中、腰は弱っている。二本足直立歩行という人体の構造が、そもそも腰に負荷をかける。
座りっぱなしのホワイトカラーにせよ、現場でカラダを酷使する職人にせよ、筋トレで筋肉を鍛えれば腰痛は改善できるのだが、あわせて骨盤職人でケアすれば、一層効果的だ。
私の場合、椎間板ヘルニア由来の腰痛改善をしたいというのもあるし、なによりマッサージが気持ちいいので、毎朝毎晩、欠かさず骨盤職人の上に乗っかっている。
肩こりや腰痛に悩むあなたに、自信を持ってオススメできる。