α7RIIIに、望遠ズームが欲しい。
Eマウントのフルサイズ対応望遠ズームは焦点距離や明るさで用途がはっきりと分かれていて、選ぶのにそれほど迷いはない、……と思ったらそうでもなかった。やっぱり迷う。
ここでは、Eマウントのフルサイズ対応レンズ(FEレンズ)のうち、望遠ズーム4本のスペックや価格を比較し、どれにしようかなウフフ……、と迷ってみたい。
本命はSEL100400GMなのだが
FEレンズのうち、望遠ズームのスペックをExcelに雑にまとめたのが上の表だ。2〜5行がそれ。6行は参考値としてヨンニッパを載せてみたが、別格ですね……
7行には比較のため、現在使用中のSEL24105Gを記載した。
こうやって比較すると、FE望遠ズームはGまたはGMレンズのみであることに気づく。F値や焦点距離は違えど、Gレンズ同士、あるいはGMレンズ同士で、大きさや質量、そして価格がだいたい同じなのはおもしろい。
実のところ、この表を作った時点で、本命のFE望遠ズームレンズはSEL100400GMに定まった。しかし、そうは言うても簡単に買える値段ではない。やはり他のレンズがいいのでは、という考えも湧いてくる。なので、レンズごとにあれこれ書いて考えをまとめてみよう。
SEL100400GM 鳥や飛行機撮りたいならFE望遠ズームの本命か
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望遠ズームレンズで撮ってみたいのは鳥や飛行機で、さまざまな作例を眺めてみると、望遠端400mmは欲しい。すると自動的にSEL100400GMしか選択肢はない。今回比較対象となる4本のうち、発売時期は最も新しいので、AF性能も問題ないはず。
気になるのは大きさ重さ。実のところ標準ズームのSEL24105Gでも大きく重く感じるのだが、このレンズはそれより約1センチ太く、7センチ長く、重さは約2倍で、こんな大きなものカメラに付けるのかー、という気分になる。
でも焦点距離400mmともなると、ブラッと散歩してネコ撮るような用途でもなく。撮るぜ、という明確な意志の元に使うレンズなので、大きさ重さは二の次なのだろう。
参考までに、キヤノンEFレンズで同じようなスペックの「EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM」は、92mm×189mm、1380gで、ほぼSEL100400GMと同じ大きさ、質量だった。おもしろい。
SEL70300G コンパクトで安い 望遠端も300mmと魅力的
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SEL24105Gより少し長く、質量は1.3倍程度。このコンパクトさは魅力だ。値段はSEL100400GMの半分近い。
しかしこのレンズを入手しても、常に「SEL100400GMにすればよかったかな」といううっすらした後悔を抱えつつ、撮影することになるのではないか。このレンズでなければならない、という明確な理由がなければ、なんだかすっきりしないまま使うことになり、結局は買い換えることとなるのではないか。
だったらはじめからSEL100400GMにしといたほうが、時間とおカネを有効に使えるのではないか……
SEL70200GM FE最強の大口径ズーム 鳥には短いかも
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大きさと質量、ついでに値段もSEL100400GMとだいたい同じ。焦点距離は半分、F値も半分。わかりやすい。
鳥や飛行機、ということでなければ、70200なのだろうか。F値2.8通しの大口径ズームなので、画質はいいのだろう。
問題は、私がホントに鳥や飛行機を撮りに行くのか、ということに思えてきた。鳥や飛行機を撮らないなら望遠ズームは不要なのだ。今のところは。つまり、鳥や飛行機には恐らく望遠端が足りないこのレンズは私には必要ない、ということになる。
SEL70200G 軽くて安いがちょっと古い
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大きさ重さ値段ともにSEL70300Gとだいたい同じ。しかし70200GMと同様に、鳥や飛行機には望遠端が足りないのでこのレンズをあえて選ぶ理由はない。
発売が2013年と古く、α7RIIIでのAF性能はどうなのか、という不安もある。安くてコンパクトなズームが欲しいなら、SEL70300Gのほうがいいか。
α7RIIIの望遠ズームはどれがいい? まとめ
そんなわけで簡単にFE望遠ズームレンズ4本をざっと比較してみた。400mmという唯一の焦点距離のSEL100400GMが本命だということはわかったので、店頭で実際に大きさや持った感じを確かめてみたい。